【全英オープン】松山Vを丸山が予言「パットとアプローチさえたらある」


練習ラウンドに臨んだ松山(ロイター)

練習ラウンドに臨んだ松山(ロイター)

 【サウスポート(英国)19日=榎本友一】男子ゴルフの海外メジャー第3戦、全英オープンは20日、当地のロイヤルバークデールGCで開幕する。6月の全米オープン2位の松山英樹(25)=LEXUS=は19日、東北福祉大の先輩・谷原秀人(38)=国際スポーツ振興協会=、宮里優作(37)=フリー=と9ホールの練習ラウンド(R)で最終調整した。18日の18ホールの練習Rに帯同した丸山茂樹・20年東京五輪日本代表ヘッドコーチ(47)はアプローチ、パット次第で松山の日本男子初のメジャー制覇は「十分ある」と予想した。

 松山は、2位となった全米オープンと同じ3人での最終調整を行った。曇天の下、難度の高い1番で第1打を得意のアイアンでフェアウェーに運ぶと、第2打をピン左3メートルにつけてバーディー。地元のギャラリーの拍手を浴びた。グリーン周りを入念に確認しながら9番までプレー。同行した日本ゴルフツアー機構の青木功会長(74)や宮里のコーチの父・優さん(71)と談笑し、激励も受けた。

 前日の18日は順調な調整を印象づけるラウンドだった。松山は谷原と全英アマチュア選手権王者アルフィー・プラント(英国)と18ホールを回った。得意のショットで15番パー5では300ヤードを超えるビッグドライブを披露し、アイアンでピン下6メートルへ2オン。18番パー4は第1打、第2打をアイアンでグリーンをとらえた。全ホール帯同した丸山は「仕上がりはすごく良さそう」と断言。さらに「470ヤードをアイアン、アイアンで打つなんてありえない。残り217ヤードを9アイアンで乗せたホールもあった。もう別世界でやっているな、と。タイガー・ウッズが出てきた時みたいな。ワールドクラスの球の音がしますよね」と驚嘆した。

 同会場での98年大会で日本勢最高の29位だった丸山から、7番グリーン奥でアプローチの実演指導も受けた松山は「今までの全英で一番硬い」と好天続きで締まったグリーンを警戒した。丸山は「僕の回った中で3本の指に入る難コース」としながらも「(最初に会った)5年前とは100倍違う。今は絶体絶命の所にいかない限り、許容範囲には寄せられる」と松山の寄せの上達に目を細めた。

 15年全米プロ以降、メジャー7戦連続で初優勝者が誕生中。「可能性は十分ある。パットとアプローチがさえた瞬間に、そこにいられると思います」と丸山。通算20戦目のメジャーで松山が天も味方につけて頂点に挑む。

最新のカテゴリー記事