松山英樹の活躍の陰に東北福祉大先輩・谷原の存在あり


米ツアー今季3勝目となる、通算5勝目を挙げた松山英樹(ロイター)

米ツアー今季3勝目となる、通算5勝目を挙げた松山英樹(ロイター)

 ◆米男子プロゴルフツアー世界選手権シリーズブリヂストン招待 最終日(6日、米オハイオ州ファイアストーンCC、7400ヤード=パー70)

 松山英樹(25)=LEXUS=が米ツアー今季3勝目となる、通算5勝目を挙げた。

 今季の松山は精神的な安定が光る。メジャー3戦などを共闘してきた東北福祉大の先輩・谷原の存在が大きい。この日も谷原はホールアウト後、着替えて18番グリーンの近くで松山を待ち「ナイスプレー!」と出迎えた。松山は両手を広げて歩み寄り、熱い抱擁を交わした。

 昨年までは、マスターズや多くの大会で日本人1人で臨むことが多かった。注目や期待を一身に背負う完璧主義者は、メジャー制覇のために、大会前には張りつめた空気を漂わせていた。今年は大会前、谷原と食事や練習ラウンドをともにすることが多い。松山は会場でも笑顔が多く、ミスしても表情の浮き沈みは少なくなった。日本ツアー屈指のパット巧者・谷原が使うセンターシャフト型のパターを試す試合もあった。「お互いいろいろ相談できるので楽しいですよ」と谷原は言う。05年に米ツアー参戦経験のある心優しい“兄貴”が、25歳を支えている。(ゴルフ担当キャップ・榎本 友一)

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