◆男子プロゴルフツアー ＡＮＡオープン第１日（１４日、北海道・札幌ＧＣ輪厚Ｃ＝７０６３ヤード、パー７２）
ツアー未勝利の竹安俊也（２４）＝ＣＯＺＹ＝が１イーグル、５バーディー、３ボギーの６８で回り、４アンダーで首位と３打差の３位発進した。東北福祉大では松山英樹（２５）＝ＬＥＸＵＳ＝の１学年後輩。世界ランク３位の先輩がきっかけで始めた公園での筋力トレーニングが生き、自己最高位スタートを切った。通算８勝の手嶋多一（４８）＝ミズノ＝が７アンダーで単独首位。
竹安は５番から３連続バーディーを奪うと、２オンした最終９番は１０メートルを沈めてイーグル。「バーディーを取る計算のホール。まさか入るとは」。４アンダーで１５年関西オープン５位を上回る自己最高の３位発進だ。
６月に松山と仙台市内で食事。「背中とお尻が大きい。大リーガーみたい」と１８０センチ、９０キロの体格に驚いていると「お前も筋トレしろよ」と勧められた。以降は自宅や遠征中でも、近くの公園でトレーニング。「理想の体は松山さん」と大会期間中でもベンチを使って背筋、腹筋、腕立て伏せなど自重負荷で汗を流す。
体重は昨季より１０キロ増の７５キロ、平均飛距離も１０ヤード伸びて２９０ヤードになり「ラフからでも強く打てる」と安定感が増した。昨季主戦場にしたアジアンツアーの今季出場権を持つが、当面の目標は国内の賞金シードの確保（現在８７位）。「今日もこの後でやりますよ」。自己最高位は２６位。初優勝へ“公園トレ”は怠らない。（浜田 洋平）
◆竹安 俊也（たけやす・しゅんや）１９９２年１０月１２日、兵庫県生まれ。２４歳。１０歳でゴルフを始め０７年関西ジュニア優勝。茨城・鹿島学園高３年の全国高校選手権優勝。東北福祉大を経て１４年にプロ転向し昨年最終予選会２位。身長１７５センチ。