【藍のメモリー】(7)自分の試合あっても励ましメール…原江里菜語る


6月、宮里(右)と記念撮影を行った原江里菜

6月、宮里(右)と記念撮影を行った原江里菜

 藍先輩は海外にいて自分の試合がある時でも連絡をくれます。私が10、11年にシード落ちして苦しい時期を過ごしていた時、朝「笑顔で頑張ろうね」とメールが届いた。10試合連続予選落ちして、やっと通った日に「おめでとう」と言ってくれた。

 おかげでつらかった時期も気丈に振る舞えていた。英国人キャディーのシーボーンさんから「試合に出続けることは素晴らしい」と伝えられた言葉を、私にも言ってくれた。心が折れそうで休もうかな、辞めようかな、と思っている時、いつも前向きな言葉が返ってきて頑張れた。藍先輩がしてくれたことを後輩に伝えられたらと思っています。

 寮生活に不安があって東北高(宮城)進学を迷っていた中学3年生の時も「私がいる間は面倒を見てあげられる」と背中を押してくれた。毎日部屋に遊びに行って、愚痴や学校であったことを聞いてもらった。藍先輩が高3で出場したツアーで、高1で初めてキャディーを経験し、プロを志す思いを強くしました。

 昨年11月に引退を聞き、発表直前の今年5月の大会で同じ組になった。これが最後になるだろうなと思っていたので、泣くのを耐えるのがつらかった。藍先輩は実はお笑いがすごく好き。王道なものではなくシュールなのが好きで、一緒に見たりもしますよ。(構成・岩原 正幸)

最新のカテゴリー記事