17歳アマ平岡瑠依、奈紗超えるぞメジャー最年少Vだ!


8番をパーセーブするアマチュアの平岡瑠依。初日5アンダー暫定3位の好スタートを切った(カメラ・今西 淳)

 ◆女子プロゴルフツアーメジャー第3戦 日本女子オープン第1日(28日、千葉・我孫子GC=6706ヤード、パー72)

 アマチュアの平岡瑠依(るい、17)=大阪学芸高3年=が5バーディー、ボギーなしの5アンダー67で首位と2打差の暫定3位発進。昨年大会、畑岡奈紗(18)=森ビル=の17歳263日のVを超える、17歳246日での史上最年少メジャー制覇を狙う。韓国の金楷林(28)=LOTTE=が7アンダー65で同首位。日没サスペンデッドで60人が競技を終えられなかった。

 平岡は得意のパットでスコアを伸ばした。2番で5メートル、4番で3メートルを沈めるなど「ボギーなしが良かった。とくに緊張しなかった」と雨の中、笑顔でホールアウト。首位が大会ベストスコアの65に並ぶ、まれに見る伸ばし合いの中、ツアー2戦目、メジャー初出場の17歳が67で2打差の暫定3位と好発進した。

 畑岡が「前年覇者」に加え「前週優勝者」(ミヤギテレビ杯)の出場資格を得たため、開幕4日前(24日)に繰り上がり出場が決定。大阪で吉報を受け、26日に母・絵理さん(36)が運転する車で8時間以上かけて移動し、1ラウンドしたのみで、ほぼ“ぶっつけ本番”で臨んだ。高2の昨年7月世界ジュニア選手権(米カリフォルニア州)では1歳上の畑岡に2打及ばず2位。前年の畑岡の快挙は自宅で観戦し「自分も頑張ったら(女子OPで)上位に行ける」と奮起。1年後に同じ舞台に立つチャンスを得た。

 シングルプレーヤーの父・渉さん(38)の影響でゴルフを始め、「小6か中1」(平岡)でスコアを追い抜いた。現在は整骨院を営む父に習う体幹強化で、100キロの重りを持ってスクワットが10回できるほどパワーアップ。父と週1回のラウンドも欠かさない。来年プロテストを受験予定だが、畑岡の記録を17日更新する17歳246日でのメジャー最年少Vならプロ転向も視野に入る。「上位で終わりたい。(優勝できるように)頑張ろうと思う」と昨年のシンデレラストーリー再現を狙う。(岩原 正幸)

 ◆平岡 瑠依(ひらおか・るい)2000年1月28日、大阪・和泉市生まれ。17歳。4歳でゴルフを始め、12年関西中学新人戦V。世界ジュニアは16年2位、17年3位。6月のニチレイレディスでローアマ獲得(35位)。ドライバーの平均飛距離は230ヤード。目標は不動裕理。好きな食べ物は焼き肉。家族は両親と妹。157センチ、64キロ。

最新のカテゴリー記事