福嶋浩子、シードまで1600万円差大逆転へ2位発進


初日5アンダー2位発進の福嶋

初日5アンダー2位発進の福嶋

 ◆女子プロゴルフツアー 樋口久子・三菱電機レディス第1日(27日、埼玉・武蔵丘GC=6580ヤード、パー72)

 賞金ランク93位の福嶋浩子(40)=フリー=が5アンダー67。首位に1打差2位と今季自己最高位発進した。賞金シード圏内の50位との差は約1600万円と、2年連続でのシード権獲得には厳しい位置。通算2勝目で大逆転シードを目指す。韓国のペ・ヒギョン(25)=フリー=が6アンダーで首位。

 手負いのベテランが、技と経験を駆使して2位発進した。首や右手薬指の痛みに耐え、福嶋が今季自己最高の67。「久しぶりに晴れましたね。気持ち良かった」と、満面に笑みを浮かべた。

 昨年までの右手首痛に加え、今年は「首もヘルニアになった」。練習も満足にできず29試合中18試合で予選落ち。ただ、女子ツアーで優勝経験のあるプロでは唯一、ティーチングプロの資格も持つ。“教えるプロ”だからこそ、立ち直れた。

 「けがもあって、バックスイングを上げにくかった。こんな時、自分は『どうやって指導するのかな』と考えた」。導いた結論は、構える際に右足を5センチほど後方に引くこと。「体が回りやすくなるんです」。勝てば逆転シードの道が切り開かれるが、「今年は勝ちたいと思ってダメだった。足元を見てやります」と、無欲で上位進出を狙う。(高橋 宏磁)

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