【報知プロスポーツ大賞】松山英樹、ツアー最多勝「絶対!」


トロフィーを囲んで笑顔を見せる(手前右から時計回りに)菅野智之、鈴木愛、村上茉愛、内山高志氏、桐生祥秀、村田諒太、松山英樹(カメラ・矢口 亨)

トロフィーを囲んで笑顔を見せる(手前右から時計回りに)菅野智之、鈴木愛、村上茉愛、内山高志氏、桐生祥秀、村田諒太、松山英樹(カメラ・矢口 亨)

 ◆2017報知プロスポーツ大賞表彰式(12日)

 男子ゴルフで米ツアー2勝を挙げ、6月の全米オープンで日本人史上最高に並ぶ2位となった世界ランク4位の松山英樹(25)=LEXUS=が、4年ぶり2度目の受賞。親交のあるプロ野球・巨人の菅野智之投手(28)、12年ロンドン五輪ミドル級金メダリストで、WBA世界ミドル級王者・村田諒太(31)=帝拳=ら他競技の受賞者との交流で大いに刺激を受け、2018年の目標を米ツアーでの「最多勝」に定めた。

 “日本の怪物”の目がキラキラと輝いた。午前9時半、黒のスーツでシックに決めた松山は受賞者控室に一番乗り。続々と他の受賞者からあいさつを受けた。ボクシングの村田と右手で握手。世界戦2試合ともテレビ観戦し「強いなぁ~と思いました」という松山は「手がメチャクチャ柔らかかった」と驚きの声を上げた。同じ四国出身の賞金女王・鈴木には「お久しぶり。テレビでよく見てますよ」と笑顔で声をかけた。陸上の桐生とは「(100メートルで)9秒台を出した時の映像見ましたよ。僕は足が遅いから、50メートルくらいハンデもらわないと勝負できないかな」などと談笑した。

 そして待望の4年ぶりの再会。最後に控室に入った菅野は一目散に松山のもとへと歩み寄った。「お久しぶりです。いつも見てますよ。すごいね」と右手を差し出しながら声をかけられると「僕も気になって常に見ています。WBCもテレビで見てました」などと握手を交わして旧交を温めた。13年にプロデビューした“同期”の菅野が松山の活躍を気にかけていることを「光栄です」と喜んだ。表彰式の席も隣で2人は食事しながら話し込んだ。「なかなかこういう機会はないので、いろんな話ができてよかったです。(菅野のゴルフの)ボール初速度が僕よりも速くて驚きましたね。来年、そこも僕の目標になりますかね」と笑った。

 来季目標に米ツアー「最多勝」を掲げた。今季は日本歴代最多3勝も、8月の全米プロを制したジャスティン・トーマス(米国)が5勝で最多。松山は「いっぱい勝てる人は、メジャーを勝つチャンスもそれだけあると思う」と説明した。「来年は今年以上の成績を絶対に残したい。もう1個上のステージに行くために頑張りたい」と力を込めた。新米パパでもある25歳は約2週間のつかの間のオフを経て、18年初戦セントリー・チャンピオンズ(1月4日開幕・ハワイ)に臨む。(榎本 友一)

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