◆女子プロゴルフツアー Tポイントレディス第1日(17日、大阪・茨木国際GC)
注目の美人ルーキー、三浦桃香(19)=フリー=が5バーディー、1ボギーでツアー自己ベストの67をマークし、首位と2打差の4アンダー3位と好位置につけた。1988年のツアー制施行後では、宮里藍らのプロ転向4戦目Vを更新する日本人最速記録の同3戦目でのVを狙う。昨季賞金女王・鈴木愛(23)=セールスフォース=が65で6アンダー首位。今大会は36ホールの短縮競技で、賞金加算は75%に減額される。
アイドル系ルックスの19歳がV戦線に名乗りを上げた。春らしい緑のスカート、オレンジのウェアをまとった三浦は、この日最難関(平均スコア4・6226)の後半1番パー4で残り170ヤードから7アイアンの第2打を1メートル半につけて、全選手中6人しかいないバーディー。「ボギーでもいいと思っていたので一番うれしかった」。歓声に左手を上げ、初々しくほほ笑んだ。
国内3勝の畑岡奈紗、1勝の勝みなみ(ともに19)と同じ“黄金世代”の一員。昨秋の予選会34位で前半出場権を獲得した。プロ転向後3戦目のVとなれば、宮里藍、佐伯三貴が持つ同4戦の日本人最速記録を塗り替える。1月1日のプロ入りから76日で、佐伯の112日を更新し、これも日本人最短となる。「少しでも(同期の)後を追えるように」と意気込んだ。
「ひとりが好き」な性格で、雨で中止になった前日は「ネイルとひとりカラオケ」で気分転換し、大好きな乃木坂46の曲など2時間近く熱唱。遠征先でも頻繁にジムに通い、平均飛距離265ヤードのパワーを誇る。
朝食はうなぎ。ハーフターンで母・恭子さん(47)が宿泊先で作ってくれた「牛タンと卵焼き」の“もぐもぐタイム”でエネルギー補給した。首位と2打差で迎える初の最終日最終組。「しっかり攻めて、ミスしても焦らず自分を信じてやりたい。優勝? そうなればうれしいけど、みんな上手なので頑張ります」と、スター候補生は力を込めた。(岩原 正幸)
◆三浦 桃香(みうら・ももか)
▽生まれとサイズ 1999年2月12日、宮崎市。169センチ、52キロ
▽ゴルフ歴 8歳から始め、2010年全国小学生トーナメント優勝。14年九州ジュニア優勝、日本女子アマ4位。香妻琴乃(25)らと同じ宮崎・日章学園高出身。14年7月にツアー初出場し、33位でベストアマ
▽プロテスト不合格 昨年5月に交通事故に遭い、ろっ骨を骨折した影響などで、同7月のプロテストは1打及ばず涙
▽目標のプロ 成田美寿々(25)。理由は「かっこいいから」
▽英語堪能 幼稚園から英会話スクールに通うが、将来的な米ツアー参戦の意思はない
▽怪力 小学校時代は「背の低い順で一番前」(母)だったが、握力は50キロ以上あった。
▽芸能プロダクション 藤木直人(俳優)、いきものがかり(アーティスト)らが所属するキューブのアスリート第1号。