畑岡奈紗、3位に浮上 日本女子史上最年少の米ツアー制覇が射程範囲に


 ◆米女子プロゴルフツアー ロッテ選手権第1日(13日、米ハワイ州コオリナGC=6397ヤード、パー72)

 第3ラウンドが行われ、10位で出た畑岡奈紗(19)=森ビル=は5バーディー、1ボギーの68と伸ばして通算7アンダーで3位に浮上した。首位と2打差で16年2月の野村敏京以来、日本女子10人目で史上最年少となる米ツアー制覇を射程にとらえた。75の上原彩子(34)=モスバーガー=は4オーバーの58位に後退。16年全米女子プロ選手権覇者のブルック・ヘンダーソン(20)=カナダ=が73で回り、9アンダーで首位を守った。

 持ち味を生かし、19歳のホープが優勝争いに加わった。7打差の10位から「どんどん攻めていった」と畑岡。思い切りのいいショットを軸に5バーディーを奪い、伸び悩んだ上位陣に割って入った。

 パー5の1番で2打目をカラーに乗せ、2番は3メートルのパットを決めて連続バーディー。前日までと変わった風向きをうまく利用し後半は13、14番のパー5で続けざまに2オンした。イーグルこそ逃したが、きっちりバーディーでリーダーボードを駆け上がった。

 アマチュアだった2016年に日本女子オープンで史上最年少優勝を飾り、昨年2連覇を達成。日本での派手な活躍の一方で、昨年の米ツアーでは15位が最高で、賞金ランクは140位と低迷した。苦しんだ異国での2季目、「ようやく自分のゴルフができてきた」と語る。

 日本から母・博美さんが同行する今週は「好物のトマトスープを毎日食べている」と笑顔で明かす。敬愛する米ツアー9勝の宮里藍さん(32)が12年に勝利を飾った大会で、米ツアー初優勝の好機をつかんだ。日本で見せる勝負強さを発揮できるか。「やることは同じ。自分のプレーをしたい」と畑岡。勝負の最終日。メジャー覇者や世界ランク1位のフォン(中国)ら世界の強豪がひしめく上位陣に挑む。

 上原(計31パットとグリーン上で苦戦してバーディーなしの75で58位へ後退)「全然パットが入ってくれなかった。2日間、一つもバーディーがない。こんなに入らないのは記憶にない。応援に来てもらった人に最終日はいい気分で帰ってもらえるよう、バーディーを取りたい」

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