17歳アマ安田祐香、4差3位でV圏残った


縛った髪から水滴を飛ばしながらティーショットを放つ安田祐香(カメラ・今西 淳)

縛った髪から水滴を飛ばしながらティーショットを放つ安田祐香(カメラ・今西 淳)

 ◆女子プロゴルフツアー 大東建託・いい部屋ネットレディス第3日(28日、山梨・鳴沢GC=6685ヤード、パー72)

 2位から出たアマチュアの安田祐香(17)=兵庫・滝川二高3年=は雨と強風の悪条件で3バーディー、3ボギーの72と伸ばせなかったものの通算10アンダー。首位と4打差の3位で優勝争いに踏みとどまった。17歳217日での優勝ならツアー3番目の年少記録となり、畑岡奈紗(17歳263日)、宮里藍(18歳101日)を上回る。飛躍への転機となった昨年6月の日本女子アマでは最終日に65で逆転優勝。快挙の再現で歴史に名を刻む。

 台風12号の接近で終盤はコースに霧がかかる悪条件にも、安田は集中を切らさなかった。ツアー7戦目ながら首位の黄に必死に食らいつき、9番では3メートルを沈めるナイスパー。72と粘った。17番時点で6打離されたが、18番で黄が池ポチャ2回のダブルボギーを叩き、4打差で逆転に望みをつないだ。

 「(黄は)パーかボギーで上がると思っていたので、ツイてるかなっていうのはある」。17歳217日で年少3番目の優勝記録については「興味はある。記録に残ったら注目されるし、一生懸命頑張ります」と畑岡&藍超えに意欲を示した。

 現在は日本女子アマランク2位だが、昨年6月の日本女子アマまでは関西でも優勝経験がなかった。同大会では最終日に大会新の65で、今回と同じ4打差3位から逆転。初めてうれし涙を流すと「殻を破ったかのように変わった」(母・美香さん)という。

 日本代表入りし、昨夏には英国遠征を経験。立っているだけで大変な強風の中でタフさを身につけ、この日はグリーン上で苦戦も大崩れしなかった。「緊張というより、優勝争いは楽しい」。初の最終日最終組へ、頼もしい高校生はビッグスコアを狙う。(岩原 正幸)

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