三ケ島かな“水切りショット”で初の単独首位スタート「漫画みたい」


13番、グリーンに向かって第3打を放つ三ヶ島かな。初日を−5で終える

13番、グリーンに向かって第3打を放つ三ヶ島かな。初日を−5で終える

 ◆女子プロゴルフツアー ニトリレディス 第1日(23日、北海道・小樽CC=6628ヤード、パー72)

 ツアー本格参戦3年目の三ケ島かな(22)=ランテック=が5バーディー、ボギーなしの67で回り、初の単独首位に立った。1打差の2位は青木瀬令奈(25)=三和シヤッター工業=。さらに1打差の3位に有村智恵(30)=日本HP=らが続く。

 石狩湾に接し、日本有数のリンクスと呼ばれる小樽CC。ツアー屈指の難コースで5バーディーを量産し、しかも、ボギーなしで回った三ケ島が堂々の単独首位スタートを切った。16年のワールドレディスサロンパスカップ第1日に首位タイは経験したが、単独は自身初。「運もありました」と笑顔で振り返った。

 強運ぶりを発揮したのは8番パー4。5ユーティリティーで放った第2打はグリーン右手前の池に一度は入ったが、ボールがはねて“水切りショット”に成功。池の縁から35ヤードのアプローチを2メートルに寄せてスーパーパー。「漫画みたいでした。もちろん、狙っていませんよ」と笑った。

 最近の気分転換はミラクルショットの動画を見ること。「まさか自分ができるとは」と目を丸くした。

 三ケ島は、先週のCATレディースでも第1日は68で回り、1打差2位の好スタートを切った。しかし、第2日は74と苦戦し、12位に後退した。しかも、同組の新垣比菜(19)=ダイキン工業=が2打差2位の好ポジションにつけながら過少申告で失格するというアクシデントも発生。最終的に20位に終わった。

 ツアーの優先出場権を争う予選会を経由し、ツアー本格参戦3年目。昨季は賞金シードも獲得したが、プロテストには今年7月に2度目の挑戦でようやく合格した。最高成績は17年アース・モンダミンカップの2位。念願の初優勝に向けての課題は自分自身が分かっている。「問題は第2日。ゴルフはメンタルのスポーツ。いかにメンタルをフラットに保てるか、です」。“ミラクルガール”は好プレー、強運が多かった第1ラウンドをリセットし、表情を引き締めて練習場に向かった。

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