美人プロの原英莉花が自己最高の3位 アンが今季4勝目


9番、第2打を右のバンカーにいれ、舌を出し悔しがる原英莉花

9番、第2打を右のバンカーにいれ、舌を出し悔しがる原英莉花

 ◆女子プロゴルフツアー ニトリレディス 最終日(26日、北海道・小樽CC=6628ヤード、パー72)

 日没過ぎまでのプレー、グリーン上でボールが動くほどの強風、ツアー屈指の難コースで死闘が繰り広げられた第3日から一夜明け、最終日も強風が吹く中、行われ、8位からスタートした美人プロ原英莉花(19)=フリー=が2バーディー、1ボギーの71と踏ん張り、通算3アンダーとして3位タイになった。尾崎将司(71)の指導を受け、急成長中の19歳は、4月のサイバーエージェントレディスと先々週のNEC軽井沢72の7位を上回る自己最高成績と大健闘した。

 「先週の日曜日(19日)にジャンボさん自らがウェッジを微調整してくれた。クラフトマンさんがいなかったので。52度だったロフトをジャンボさんが(工具を使って)『エイッ!』と50度に立ててくれた。その50度のウエッジが活躍しました。ジャンボさんに褒められたことはない。3位と報告しても褒められないと思う。優勝しても褒められるか分からないけど、早く『優勝しました』と報告してジャンボさんの反応を見てみたいです」。原英莉花は愛くるしい笑顔で話した。

 首位からスタートした韓国のアン・ソンジュ(30)=モスバーガー=が5バーディー、3ボギーの70と安定したプレーを見せ、通算7アンダーで今季4勝目、通算27勝目を挙げた。優勝賞金1800万円を加えた今季の獲得賞金は9926万1000円でランク2位。右手首痛のため、ツアーから離れている賞金女王の鈴木愛(24)=セールスフォース=と1試合で逆転可能な994万4000円差に迫った。2010年から日本ツアー本格参戦し、9年目で通算27勝。7人目の永久シード(30勝)獲得まで“マジック3”とした。

 3打差の2位は渡辺彩香(24)=大東建託=。3位に入った3月のアクサレディス以来、約5か月ぶりのトップ10入りで復活をアピールした。

 第3日の11番グリーンで強風の影響で動いたボールの処置を誤って1罰打を受け、1打差2位スタートの三ケ島かな(22)=ランテック=は、3番パー4の第1打をバンカーに入れると、第2打、第3打を立て続けにバンカーのアゴに当てて脱出に失敗しトリプルボギーをたたいた。大トラブルに見舞われたが、その後、盛り返し、3位に食い込んだ。

 原英、三ケ島とともに比嘉真美子(24)=TOYO TIRES=、東浩子(26)=加賀電子=、韓国の申ジエ(30)=スリーボンド=も3位。

 第3日に最終組で日没後までプレーし、暗闇の18番で痛恨のボギーをたたいて1打差の2位から出た有村智恵(30)=日本HP=は1バーディー、4ボギーの75とスコアを落とし、8位に終わった。

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