金谷、松山先輩超え!歴代日本人大会最少64で3位


アジアアマに出場し、ティーショットを放つ金谷拓実

アジアアマに出場し、ティーショットを放つ金谷拓実

 ◆男子ゴルフ アジア・パシフィック アマチュア選手権第3日(6日、シンガポール・セントーサGCニュータンジョンC)

 6打差15位で出た世界アマ2位の金谷拓実(20)=東北福祉大2年=が6バーディー、ボギーなしの64をマーク。歴代日本人大会最少ストロークを1打更新して最終日2打差逆転で、大学の先輩・松山英樹に続く日本人2人目の大会制覇&メジャー切符獲得に挑む。67で回ったアジア大会個人&団体2冠の中島啓太(18)=代々木高3年=も、金谷と同じ通算8アンダーの3位へ浮上した。昨年大会覇者の林ギョクキン(中国)が大会コース記録更新の62で回り、10アンダーの単独首位。

 2枚の夢切符を射程にとらえた。30度を超す厳しい蒸し暑さの中、金谷はショット、パットともにさえ渡った。最終18番で2メートルのパーパットをねじ込むと右拳を突き上げてガッツポーズ。松山らの記録を1打更新する大会日本人最少ストローク64。「優勝争いに絡めそうなのでよかった」と日焼けした顔を崩した。

 恩師との約束だった。前日から、東北福祉大ゴルフ部の阿部靖彦監督(56)が応援に駆けつけた。前夜、要望してすき焼きをごちそうになり「その代わり明日、6アンダー出せよ」と厳命された。2番で1・5メートル、3番は5メートル、8番も4メートル、11番は2メートル、13番と16番は5メートルを沈めて6バーディーを量産。見事な“すき焼きチャージ”でラウンド後、監督と笑顔で握手した。

 先月、松山と大学で再会した。大学2年時にアジアアマと日本ツアー優勝を果たした大先輩から「お前も2つ勝って並ぶんだからな」と高い“ノルマ”を課された。松山が勝った11年大会もシンガポール開催。後継者として、まずはアジアを制して世界への扉をこじ開ける。(榎本 友一)

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