新垣比菜、1打差2位も今季残り試合で10代2勝目誓う


ささきしょうこと抱き合う新垣比菜(右)

ささきしょうこと抱き合う新垣比菜(右)

 ◆女子プロゴルフツアー スタンレーレディス最終日(7日、静岡・東名CC=6571ヤード、パー72)

 首位から出て完全優勝を狙った新垣比菜(19)=ダイキン工業=は5バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの70で、優勝のささきしょうこ(22)と1打差の9アンダー2位に終わった。

 3、6番とバーディーを奪ったが、痛恨だったのは8番パー5のダブルボギーだ。第1打で入れたバンカーからの脱出に2打を要し、第4打でグリーン手前まで運んだが、最後は1メートル半のボギーパットを沈めることができず。このホールでバーディーを奪ったささきと3打差がついた。

 それでも、後半に16番でこの日5つ目のバーディーを奪い、首位に並んだ。しかし、17番で6メートルのバーディーパットがカップにけられ、対するささきが3メートルを沈めて突き放された。重圧を掛けたかった18番パー5では第2打を右のラフに曲げてパーに終わった。3日間連続60台を目標としたが、1打及ばなかった。

 新垣は「今は悔しい。優勝したかった」と率直な感想を口にし、「最後(18番)のセカンドがショックですね。しっかりフェアウェーから(第3打を打って)バーディーチャンスにつけたかったが、右に行ってしまった」と悔やんだ。17番の惜しいパットには「入ったと思ったけど、グリーンが速くて」と振り返った。一方で後半に伸ばしたことには手応えを感じており「3打差は分からないので、切り替えてできた」と、収穫も挙げた。

 4月のサイバーエージェントレディスでの初優勝後、2度の2位を含めてトップ10が5度と、あと一歩の試合が続く。シーズン後の12月20日に20歳を迎える黄金世代は「まだ試合があるので、しっかり優勝目指して頑張ります」と気持ちを切り替えた。10代でツアー2勝以上した選手は同学年の畑岡奈紗、沖縄の先輩・宮里藍、比嘉真美子ら過去6人だけ。史上7人目の10代2勝目に向けて、悔しさをバネに成長を目指す。

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