申ジエがプレーオフ制し、史上初の同一年メジャー3冠 3位の鈴木愛は涙


 ◆女子プロゴルフツアーメジャー最終戦 LPGAツアー選手権リコー杯最終日(25日、宮崎CC=6471ヤード、パー72)

 元世界ランク1位・申ジエが、ペ・ヒギョンとの韓国勢同士のプレーオフを1ホール目で制した。ワールドレディスサロンパスカップ、ゴルフ5レディス、日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯に続く今季4勝目。同一年のメジャー3勝は史上初となった。国内通算は21勝目。ペは、5月の中京テレビ・ブリヂストンレディスに続く2勝目を狙ったが、2位に終わった。

 正規の18ホールでは、申が5バーディー、1ボギーの68で回り、ペが2バーディー、1ボギーの通算11アンダーで並んでいた。

 鈴木愛は1イーグル、6バーディー、2ボギーの66と伸ばしたが、最終18番で約1メートルを外してのボギーが響き、1打差の10アンダー3位に終わり、涙を流した。

 後半の4連続バーディーを含む、6バーディー、2ボギーの68とした比嘉真美子も3位だった。2位から出た勝みなみは4バーディー、1ダブルボギーの70で、9アンダー5位で2週連続優勝はならなかった。

 申ジエ「多くのギャラリーから声援をもらって集中してできた。(終盤は)ボードを見て、考えて、コースマネジメントしながら、狙い通りにいいプレーができた。プレーオフに残れて、まだチャンスがあると。うれしかった。試合の前に、宮崎で(児童養護)施設を訪問し、子供たちに(優勝を)約束したので、達成できてうれしい」

 勝みなみ「冷静にできていた。1年の成長を感じられるラウンドだった。(賞金女王のアン・ソンジュと2人1組で回り)勉強になった。小技がうまいのと、セカンドショットの集中力。(オフの)練習で、集中力を高められると思うので。(1年を振り返り)山あり谷ありでしたけど、谷の期間が結構長くて、その中でもいい経験になった」

 今季の国内メジャー4大会は、15年以来3年ぶりに全て外国勢が制した。日本勢は、昨年の日本女子オープンで畑岡奈紗が勝って以来、メジャー5連敗中となった。

◆近年のメジャー優勝者(大会順にワールドレディスサロンパスカップ、日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯、日本女子オープン、LPGAツアー選手権リコー杯)

▽15年 田仁智(韓国)、テレサ・ルー(台湾)、田仁智、申ジエ(韓国)

▽16年 レキシー・トンプソン(米国)、鈴木愛、畑岡奈紗(アマ)、キム・ハヌル(韓国)

▽17年 キム・ハヌル、李知姫(韓国)、畑岡奈紗、テレサ・ルー

▽18年 申ジエ、申ジエ、柳簫然(韓国)、申ジエ

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