宮城テレビ放送は25日、主催する国内女子プロゴルフツアーの「第47回ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」(9月27~29日、宮城・利府GC)の開催を発表した。同社広報部はリリースでコメントも発表した。以下全文。
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本大会をめぐっては放映権の帰属についてLPGAとの協議が難航し、弊社は開催の意向を伝えつつ個別協議を申し入れていました。しかし、LPGAは、昨年12月18日(火)、一方的に「開催中止」と発表しました。この対応に弊社も大変困惑し、皆様に多大なるご心配をおかけする事態となりました。
これについて、宮城県の村井知事は昨年12月25日(火)の定例記者会見で「非常に残念。できるなら継続してもらいたい。」と発言され、また、昨年末には、弊社に対して70人を超える女子プロ選手から開催を要望する連名の文書が届くとともに、今年1月9日(水)には、開催地である利府町の熊谷町長からも開催継続の要望書を直接受け取りました。そして何よりもミヤギテレビ杯を楽しみにされてきた東北地方の数多くのゴルフファンの皆様から大会継続の声が次々に寄せられました。
ミヤギテレビ杯は、東北唯一の公認女子ツアーであり、今年で47回目を迎える伝統ある大会です。一地方局の経営規模では過重とも言えるリスクを負いながら、東北のゴルフ振興の一助にとの思いで半世紀近く開催を継続してきました。2003年の31回大会では当時東北高校3年の宮里藍選手がアマチュアでツアー初勝利を遂げ、史上初の高校生プロ誕生のきっかけとなりました。この初勝利をきっかけに「藍ちゃんブーム」が巻き起こり、現在の女子ゴルフ隆盛の礎となりました。
また、ミヤギテレビ杯は、2000年の28回大会から始まった宮城県立こども病院支援や東日本大震災復興支援トーナメントとしても位置付けられており、宮城をはじめとする“地域に密着した大会”でもあります。皆様に愛されてきた本大会が開催できない、という事態はもとより弊社の本意ではなく、「地元ファースト」「選手ファースト」を最優先に考え、今回、大局的な見地から2019年大会を開催するための協約書をLPGAと締結することにしたものです。弊社といたしましては、今後も、放映権の帰属についてLPGAと粘り強く協議を続けてまいります。
これまで以上の素晴らしい大会になるよう主催者として一層の努力を続ける所存ですので、引き続き皆様のご支援、ご声援を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。