男子プロゴルフで昨年のメジャー・日本オープン覇者の稲森佑貴(24)=五洋ホールディングス=が2日、神奈川・藤沢市内で契約する住友ゴム工業社のイベントに参加した。既に海外メジャー初出場となる全英オープン(7月)出場権を手にしているが、現在110位の世界ランクを上昇させて、5月の全米プロ選手権(米ニューヨーク州・ベスページブラックC)出場を目指す。
全米プロは慣例として、同ランク100位前後の選手にも出場権が与えられる場合が多いため、「世界ランクを上げていけば出場できる試合も増える」と意気込む。4月の国内開幕戦・東建ホームメイトカップの前には、3月21日開幕の欧州ツアー・メイバンク選手権(マレーシア)に出場することも明かした。
トークショーでは「昨年ようやく初優勝を日本オープンで飾ることができました。びっくりしましたが、最も勝ちたい試合だったのでうれしかったです」と集まった100人近くのファンに笑顔であいさつした。その後、「2019ダンロップ 春の新商品試打会」と題し、デモンストレーションを行った。
1月には米ツアーのソニー・オープン(64位)、日本ツアー開幕戦のシンガポールオープン(予選落ち)と2試合に出場。「米ツアーに出て、世界の選手を見ていい刺激になった」と振り返り、「将来的には海外の試合で上位争いしたい。チャンスがあれば、日本ツアーの週と重なっても、海外に積極的に挑戦して自分のゴルフの幅を広げたい」と先を見据えた。
◆稲森 佑貴(いなもり・ゆうき)1994年10月2日、鹿児島市生まれ。24歳。実家は練習場。鹿児島城西高2年時の2011年、16歳でプロテストに一発合格。14年ダンロップ・スリクソン福島オープン、15年ブリヂストンオープンで2位。昨年は10月の日本オープン(横浜CC)でツアー初優勝し、賞金ランク3位。昨季まで4年連続でフェアウェーキープ率1位。16年まで父と二人でキャンピングカーで全国を転戦していた。169センチ、68キロ。家族は両親。