野村敏京が3打差4位で逆転での4勝目に挑む プロデビュー戦の女子高生・山口すず夏は27位で最終日へ」


第3日を3打差4位で終えた野村敏京

第3日を3打差4位で終えた野村敏京

 ◆米女子プロゴルフツアー&オーストラリア女子ツアー共催 ISPSハンダ・ビックオープン第3日(9日、オーストラリア・サーティーンスビーチ・リンクス)

 強い雨風が吹き荒れる中、ビーチコース(6479ヤード、パー72)で第3ラウンドが行われた。腰痛のため、昨年8月以来のツアー復帰戦となった野村敏京(26)=Qセルズ=は2位から出て2バーディー、6ボギーの76で回り、通算7アンダーの4位へと後退した。

 最終組でのラウンドで、風の強まった午後にティーオフ。「今日は寒くて、スイングも思った通りできなかったです。こっちは暑いかなと思っていたので、ウェアも用意していなかったので」と苦笑いで振り返った。それでも、リンクスコースは得意としており、粘り強い戦いを展開。「(首位と)3打差で終われたことは、まだチャンスがあると思っています。明日は天気も良くなると思うので、笑顔で終わりたいですね」と最終日逆転で、17年5月以来のツアー4勝目を目指すことを誓った。

 東京・共立女子第二高3年生で、プロデビュー戦の山口すず夏(18)=環境ステーション=は53位から出て3バーディー、1ボギー、1トリプルボギーの73と粘った。通算イーブンパーの27位で、大会規定により上位35位以内までの最終日進出を果たした。

 ひやりとする場面もあった。114ヤードの7番パー3。第1打を48度のウェッジでグリーン奥のバンカーに入れていまい、痛恨のトリプルボギー。「思っていたよりもフォローの風が強かったですね。まさかキャリーでオーバーするとは思ってもいなかったです」と肩を落とした。ホールアウト時点では35位以内には届かず、最終日進出圏外だった。

 しかし、その後天候が荒れ、後続組も崩れて27位に滑り込んだ。15年6月、日本地区最終予選を突破し、全米女子オープンに日本人メジャー最年少14歳で出場したミラクルガール。プロ初戦でも、運も引き寄せての快進撃を演じている。

 上原彩子(35)=モスバーガー=も41位で出て2バーディー、2ボギーの72と粘り、2アンダーの15位で最終日に進んだ。ツアー初優勝を狙うキム・カウフマン(27)=米国=が、10アンダーの単独首位を守った。

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