申ジエ強し、首位でホールアウト 美人プロ松田鈴英を突き放す


3番ティーショットを放つ松田鈴英(カメラ・今西 淳)

3番ティーショットを放つ松田鈴英(カメラ・今西 淳)

 ◆女子プロゴルフツアー フジサンケイレディス 最終日(28日、静岡・川奈ホテルGC富士C=6376ヤード、パー71)

 首位と7打差の19位からスタートした韓国の申ジエ(31)=スリーボンド=が9バーディー、1ボギーで回り、圧巻の63をたたき出した。63は大会コース記録、パー71としてはツアー新記録。通算8アンダーとして首位でホールアウトした。

 この日、31歳の誕生日を迎えた申は、最終組の4組前で19位からスタート。同組でプレーした美人プロの松田鈴英(れい、21)=ニトリ=と序盤からバーディーラッシュ。ともに14番まで5つスコアを伸ばし、首位に1打差に肉薄した。しかし、ここから2人の差が如実に表れた。申の勢いは最後まで衰えず、後半の9ホールは29をマーク。後半は勢いが止まり、通算4アンダーにとどまった松田を完全に突き放し、通算8アンダーで堂々のトップでホールアウトした。「ジエさんは、ベタベタとピンについているわけではないのに、どこからでもバーディーを取るし、どこからでもパーを拾う。本当にすごかった。勉強になりました」と松田は笑みを浮かべながら脱帽した。

 首位からスタートした吉本ひかる(20)=マイナビ=は14番まで1つスコアを落とし、2打差2位に後退。15番まで消化した渋野日向子(20)=RSK山陽放送=も2打差2位。ともに黄金世代(1998年度生まれ)6人目の優勝は目指すが、厳しい状況に追い込まれた。

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