◆男子プロゴルフツアー 中日クラウンズ 第3日(4日、愛知・名古屋GC和合C、6557ヤード=パー70)
3位で出たツアー通算11勝の宮本勝昌(46)=ハートンホテル=が4バーディー、1ボギーの67をマーク。首位と1打差の通算8アンダーの2位へと浮上した。
夏日の日差しの中、日本人最上位の2位となり、この日令和最初の記者会見に呼ばれた。宮本は「昭和の男、令和で頑張る。ずっと今週はこれで引っ張りますから」と、第一声で報道陣を笑いに包んだ。
今大会には20年連続22度目の出場。13年の9位が唯一のトップ10入りで、最高成績だ。「和合って、回れば回るほど難しくなる。難しいところが見えてくる印象がありますね」と、不規則に吹く風と硬く速いグリーンの難設定に苦笑いで悲鳴をあげた。
昨季は出場22戦中、13戦で予選落ちなど1999年以来の賞金シード陥落。それでも、このオフは苦手のショートゲームに磨きをかけ、今週は54ホールでボギーは6つのみ。パーキープ率88・89%は全体3位だ。「ボギーの数が例年より少ない。ピンチを何度もしのいだら、最後にご褒美がきた感じですね、今日は」。16番で残り120ヤードから左奥3メートル、18番は残り112ヤードから手前2メートルにつけてバーディーを奪って首位に肉薄した。
自身、ツアー5年ぶりの最終日最終組だ。最終日の5日は「こどもの日」。2男のパパは「今週は家族が一緒に来てくれているのでね。今年は来週も試合で、どこにも連れて行ってあげられないので。明日、頑張りますよ」と笑った。日本タイトル5冠の“お祭り男”は、令和初の王座に照準を定めた。