三ケ島かな「いい流れで回れた」 DeNA山崎らとの自主トレで刺激


最終18番でバーディーを奪いガッツポーズする三ケ島かな

最終18番でバーディーを奪いガッツポーズする三ケ島かな

 ◆ワールドレディスサロンパスカップ第1日(9日、茨城・茨城GC東C)

 ツアー本格参戦3年目の大出瑞月(21)=サーフビバレッジ=が5バーディー、2ボギーの3アンダー69で首位と1打差、自己最高に並ぶ2位発進を果たした。シード選手の中で最小の身長151センチで、メジャーでは2番目に低い優勝者を目指す。三ケ島かな(22)=ランテック=も5バーディー、2ボギーの69で2位。ツアー未勝利の若手2人がともに初優勝へ好位置につけた。

 ツアー本格参戦4年目の三ケ島が、3年ぶりの開催で「平らなコースは好き」という好印象の東コースで5バーディー、2ボギーの69をマーク。首位に1打差2位と好発進し、「いいリズム、いい流れで回れた」と、笑顔を見せた。

 16年大会は初日を首位発進した。11位で迎えた最終日。19歳の三ケ島は、最終18番でピン7メートルのバーディーチャンスを生かせず、3パット。初のトップ10入りを逃して12位に終わった。あれから3年。この日は最終18番でピン右奥9メートルのカラーからしっかり沈めてバーディー締め。「(16年は)変にがっついていたけど、がっつかないで、できた」。悔しさが残った最終ホールで雪辱。キャディーを務める父・直(すなお)さん(48)も、「22歳になって右肩上がりで日々成長している」と、目を細めた。

 今オフ1月にはプロ野球・DeNAの守護神で“ヤスアキジャンプ”で有名な山崎康晃投手(26)が開いた沖縄・宮古島合同自主トレに同行した。一流選手の練習への取り組みに触れ「いい刺激をもらったようだった」(直さん)。また、人生初のスキューバダイビングも体験。ハードなトレーニングと同時にリフレッシュもした。

 3年前は、「何で私、トップにいるの?」と話していた“怖いもの知らずの1年生”が、「地道に経験を積んできた」と、成長した姿でリベンジを果たしに帰ってきた。「まず1勝して、どんどん乗っていきたい」。ツアー初優勝とメジャー制覇で歓喜の“カナジャンプ”を見せる。(宮下 京香)

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