25歳で亡くなった女子プロ大山亜由美さん コースに戻るつもりだった


大山亜由美さん

大山亜由美さん

 25歳で亡くなった女子プロ大山亜由美さん コースに戻るつもりだった

 日本女子プロゴルフ協会は17日、女子プロゴルファーの大山亜由美(おおやま・あゆみ)さんが16日に、がんのため鹿児島市内の病院で亡くなったことを公表した。まだ、25歳だった。

 大山さんは、1994年2月21日、鹿児島市生まれ。8歳からゴルフを始め、樟南高卒業後の2015年にプロテストに合格した。167センチ、56キロの長身と端正な顔立ちで注目された。レギュラーツアーには9試合に出場。昨年3月のTポイントレディスが最後の出場となった。

 通夜は17日午後6時、葬儀は18日午後零時から積善社飛鳥会館(鹿児島市郡元2の11の5)で行われる。喪主は父・文明(ふみあき)さん。

 25歳と、あまりにも若く亡くなった大山さん。女子プロゴルフツアーほけんの窓口レディース第1日が行われた福岡CC和白Cでは悲しみの声が広がった。大山さんと同じく2015年にプロテストに合格した、ささきしょうこ(22)=日本触媒=は「最初に聞いた時は悪い冗談だと思った。でも、亜由美さんのお父さんと電話がつながって…。亜由美さんが闘病していたことは知りませんでした。お父さんは泣きながら『もう一度、みんなと同じティーグラウンドに立つために(闘病を)言わない』と亜由美さんが言っていたと…」と静かに話した。

 訃報を聞いた後、ささきは15年合格組の同期と連絡を取り合い、喪章をつくった。「亜由美さんのお父さんに喪章をつけてプレーさせてください、と言いました。でも、喪章がどこに売っているのか知らなくて。同期と100円ショップで黒いリボンを買って、100個くらい作りました。足りなかったですが」とささきは神妙な表情で説明した。

 ささきは、この日、悲しみをこらえて1オーバーでプレー。「亜由美さんは3歳年上の、すてきなお姉さんでした」。故人をしのんだ。

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