女子プロゴルフで世界ランク5位の畑岡奈紗(森ビル)が今春、2020年東京五輪会場の埼玉・川越市の霞ケ関CC東Cを初めて視察ラウンドしたことが21日、分かった。1998年度生まれの「黄金世代」のエースが、自国開催での日本人初の五輪メダル獲得に向けて本格的に動き出した。
ゴルフの東京五輪日本代表を巡る争いはともに米国を主戦場とし米ツアー5勝の松山英樹、同3勝の畑岡奈紗は故障がなければ、ほぼ当確といえる。男女ともに2枠目争いが熾烈(しれつ)だ。
プロツアーは、大会ごとの格に応じて世界ランクのポイントが決まる。世界ランク上位者が集う大会で優勝すれば上昇幅は大きくなる。男女ともに日本よりも世界最高峰の米ツアーの方が、大会ごとに得られるポイントは高い。例えば男子は海外メジャー優勝者は100点、昨年の日本オープンは32点。女子も海外メジャーは100点で、今年4月に畑岡が勝った米ツアーの起亜クラシックは62点、国内メジャーは20点前後となっている。
リオ五輪のあった16年は野村敏京が米ツアーで2勝し、一気に五輪代表入りを決めた。同年6月の全米女子オープンが2枠目を巡る最後の決戦となった。20年も同様に、男女とも米ツアーでの活躍が2枠目の行方を左右しそうだ。(ゴルフ担当キャップ・榎本 友一)