日本女子“急造チーム”でV2 山下、岩本コーチいじり「もう面白くて…」


2連覇を果たした日本女子チームの(左から)岩本コーチ、岩井明愛、梶谷翼、山下美夢有、角谷監督(大会提供)

2連覇を果たした日本女子チームの(左から)岩本コーチ、岩井明愛、梶谷翼、山下美夢有、角谷監督(大会提供)

 ◆報知新聞社後援 2019トヨタジュニア ゴルフ ワールドカップ最終日(21日、愛知・中京GC石野C)

 日本女子が通算18アンダーで2位のメキシコに3打差をつけ、団体戦2連覇を果たした。最年少15歳の梶谷翼(滝川二高1年)が右手首痛にも負けず、68とスコアを伸ばして貢献。学年、学校も違う3人を最年長17歳の山下美夢有(大阪桐蔭高3年)がまとめ上げ、前日からの首位の座を守り抜いた。男子は2年連続出場の久常涼(16)=作陽高2年=が唯一のアンダーパーで70と全体的にスコアを伸ばせず、首位の南アフリカと11打差の2位に終わった。

 連覇を成し遂げた日本女子の選手たちは、チームへの感謝を口にした。右手首痛を抱えながらも、優勝をたぐり寄せる68を記録した梶谷が「このチームじゃなかったら優勝できなかった。戦えたことがうれしい」と笑顔を見せると、山下も「全員同級生って感じ。だんだん慣れてしゃべれるようになってから楽しかった」と振り返った。学校も住む場所も違う“急造チーム”が堂々の世界一に輝いた。

 昨年優勝を果たした「ミレニアム世代」の安田、古江、西村は全員同い年で、同じ関西の出身だった。大会前からチームが出来上がっていた昨年に比べ、今年のチームを心配する声もあったというが、打ち解けるのに時間はかからなかった。3人の共通の話題はコーチを務めた岩本砂織プロ(47)を“いじる”こと。大阪出身の山下が「コーチの話で盛り上がりました。もう面白くて…」と笑い出すほどで、最終日も全員でひと笑いしてから試合に臨んだという。

 初日は4位スタートだったが、時間とともにチームワークもアップし、第3日につかんだ首位の座を最後まで離さなかった。優勝メダルをかけられた3人娘は、誇らしげな表情を浮かべていた。(筒井 琴美)

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