服部道子五輪日本代表女子コーチ、初仕事から対話重視「何でも言ってもらいたい」


五輪コーチとして初仕事を行った服部道子氏(右)は上田桃子と握手を交わした

五輪コーチとして初仕事を行った服部道子氏(右)は上田桃子と握手を交わした

 20年東京五輪日本代表女子コーチに就任したツアー通算18勝の服部道子氏(50)が2日、女子ツアーの資生堂アネッサレディス(4~7日、神奈川・戸塚CC)の指定練習日の様子を会場で視察。代表候補選手にあいさつするなど、6月26日の就任会見後の初仕事を精力的にこなした。

 対話重視を掲げる服部コーチらしい初日だった。18番グリーンでは、日本勢5番手から逆転で代表2枠入りを狙う上田桃子を待ち構えた。ツアー出場時期が重なっていたこともあり、旧交を温め激励した。若手の勝みなみ、松田鈴英、小祝さくらにも「これからよろしくお願いします」と声をかけ、打撃練習場に足を運ぶなど動き回った。

 「コーチだけど、選手と近い距離の立場でいたい。遠慮されるのは心苦しい。顔なじみになりながら、何でも言ってもらいたい」。来年8月5日開幕の本大会(埼玉・霞ケ関CC)代表は、同6月末時点の世界ランクを基準にしたポイントで決まるため、多くの選手を知っておく狙いがある。「選手の家族の方も含めて話していけたら」と今後も視察を重ねる。米テキサス大卒と国際経験も豊富で、金メダル獲得へサポートを惜しまない。(岩原 正幸)

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