【ゴルフ日本シリーズ】小平智、元号またぎ連覇で6人目V2挑む


ゴルフ日本シリーズ連覇を狙う小平智

ゴルフ日本シリーズ連覇を狙う小平智

 ◆報知新聞社主催 男子プロゴルフツアー今季最終戦 第56回日本シリーズJTカップ(12月5日から4日間、東京よみうりCC)

 国内男子プロゴルフツアーの今季最終戦のメジャー、第56回日本シリーズJTカップ(12月5~8日)の記者発表会が7日、開催コースの東京・稲城市の東京よみうりCCで行われた。賞金総額は昨年までと同じ1億3000万円で、優勝者には4000万円が贈られる。昨年大会王者で米ツアーが主戦場の小平智(30)=Admiral=は、「平成」最後と「令和」最初の“2時代連覇”で6人目のV2に挑む。15年覇者の石川遼選手会長(28)=カシオ=は唯一の東京開催となるツアー最終戦で、来年8月の東京五輪出場へのきっかけとすることを誓った。

 今年も地元の大応援団の前で、最高の形で一年を締めくくる。小平は“歴史的”な連覇に挑む。米ツアーが主戦場だが、今年の日本シリーズへの出場意向を示しており、この日大会主催者を通じてコメントを発表。「東京よみうりCCがすごく好きですし、僕は地元も東京で身内が見に来てくれるので、力になっています。連覇できる人は僕だけしかいないので、2連覇を目指して頑張りたいです」。平成から令和への2時代またぎの連覇挑戦を宣言した。

 昨年は11位で出た最終日に1イーグル、4バーディーの64。黄重坤(韓国)、石川遼と通算8アンダーの首位に並んで大会初の3人によるプレーオフ(PO)へ。名物ホール、227ヤードの18番パー3でのPO1ホール目。左手前1メートル半のパーパットを沈めて優勝。両親や08年賞金女王で、妻の古閑美保さん(37)ら約50人の応援団と約1年ぶりの7勝目の喜びを分かち合った。「去年、米国で初優勝したのもショートホールでPOをして勝っていたので、流れ的に自分が勝ちそうだなと(18番パー3の)POに行く時には思ってました」と明かした。

 7年連続7度目の出場。特別な楽しみもある。日大の同期、大槻智春(29)=真清創設=が5月の関西オープンで初優勝。日本シリーズ初出場を決め「あんまり同級生がいない中、優勝してくれて。ずっと一緒に戦ってきたので本当にうれしかった。日本シリーズの練習ラウンドの約束はまだですけどね」と小平は笑う。同期からの刺激も、V2への力に変える。(榎本 友一)

 ◆日本シリーズ連覇の顔ぶれ

 ▼河野高明=1967、68年 ツアー5勝。69年から5年連続マスターズ出場。

 ▼尾崎将司=71、72年&95、96年 プロ通算113勝で賞金王歴代最多12回。

 ▼青木功=78、79年 日米欧豪4ツアーVなどプロ通算85勝。80年全米オープン2位。

 ▼尾崎直道=90、91年 日本タイトル4冠などツアー通算32勝。

 ▼藤田寛之=10~12年 初の3連覇。12年に史上最年長の43歳で初の賞金王。

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