
18番で第2打を放つアマチュアの古江彩佳(カメラ・今西 淳)
◆女子プロゴルフツアー 富士通レディース第2日(19日、千葉・東急セブンハンドレッドC西C)
4打差3位から出たアマチュアの古江彩佳(19)=兵庫・滝川二高卒=が7バーディー、ボギーなしのベストスコア65で回り、通算12アンダーで首位と1打差2位に浮上した。史上7人目のアマVなら、11月の最終プロテスト(5~8日、岡山・JFE瀬戸内海GC)が免除されプロ転向が可能になる。三ケ島かな(23)=ランテック=が66で回り13アンダーで単独首位。
古江が宮里藍さんらに続く史上7人目のアマ優勝を視界に捉えた。1番で1メートル、9番で2メートル、10番は60センチに寄せるスーパーショットでバーディーを重ねた。持ち前の「曲がらない」ショット力を披露し、パーオン率は83%超。1打差の2位に浮上し「前半はほぼ完璧のプレーができた。後半はバーディーが減って少し悔しいけど(ボギーなしは)うれしいです」と笑顔を見せた。
17年から2年間ナショナルチームに在籍し、日の丸を背負ってプレーした。今年6月の日本女子アマ選手権最終日には、日本ゴルフ協会の幹部が乗るカートが接触し、クラブを折られるアクシデントに遭ったが、乗り越えて5位と好成績を残した。前週のプロテスト2次予選は地区首位で突破。11月に最終テストを控えるが、ツアー優勝すればテストが免除され即プロ宣言ができる。「優勝は信じられないこと。夢の夢…」と言いながら「集中したい」と意欲を見せた。
好きな色はピンク。約3週後に行われる最終プロテストまで最後となる今大会は3日間、ピンクのコーディネートで気合を入れる。この日も前半を折り返すと「暑くって」と一度、ピンクのセーターを脱いだが「前半の勢いのままいきたかった」と、着直して10番の第1打に向かった。
2000年度生まれの「ミレニアム世代」には、同じ滝川二高出身で4月のアジア女子アマを制した安田祐香(18)ら実力のあるライバルたちがそろう。「ミレニアムでは一番になりたい。誰よりも一番で明日かなえたい」。世代一番乗りで優勝をつかみ、ひと足早くプロになる。(宮下 京香)