◆女子プロゴルフツアー 伊藤園レディス最終日(17日、千葉・グレートアイランドC)
最終ラウンドが行われ、首位と1打差の3位から出た鈴木愛(25)=セールスフォース=が5バーディー、ボギーなしの67をマーク。通算14アンダーで今季7勝目を挙げた。前週のTOTOジャパンクラシックで2週連続優勝を挙げており、今大会で2007年の全美貞(韓国)以来、ツアー史上2人目で日本人初の3週連続優勝をつかんだ。1打差の2位にツアー通算18勝の大山志保(42)=大和ハウス工業=が入った。
18番パー4で首位に並ぶ大山がパーセーブしたのをすぐ後ろの組から見つめて笑顔を見せると、その直後の第2打をピン約2メートル半のバーディーチャンスにつけた。第3打、ウィニングパットを沈めると右拳を何度も握って、笑顔で喜びをかみ締めた。
首位と1打差の3位タイから出て、1番で約2メートルを沈めて首位に並んだ。18位スタートの岡山絵里、上田桃子が猛追を見せる中、4番では第2打をバンカーに入れるも、パーセーブしてねばった。1打差の11アンダー4位タイで折り返した。後半は大山とし烈な優勝争いを繰り広げたが、最後は振り切った。
賞金ランクも申ジエ(31)=韓国=を抜いて、首位に立った。17年以来、2年ぶりの賞金女王へ大きく前進した。来季の米ツアーに本格参戦するのであれば、18日(米国時間)が登録期限。来季は17年賞金女王で獲得した3年シードの最終年。そのため、来季米ツアーに本格参戦した場合、21年は国内シードの保証がないが、大会前には「一番怖いのは日本と米ツアーの両方でシードをなくすこと。週末の結果で考えたい」と語っていた。優勝で賞金女王に大きく前進したことで、その動向に注目が集まる。