女子ゴルフで逆転賞金女王を狙う渋野日向子(21)=RSK山陽放送=が、28日開幕のLPGAツアー選手権リコー杯から新トレーナーを帯同させていることが26日、分かった。米女子ツアーで選手の担当歴が豊富な斎藤大介氏(34)で、来季も帯同しタッグを組む可能性が高い。
2021年の米国進出を目指す渋野に強力な味方が登場した。斎藤氏は約3年前から米女子ツアーの専属トレーナーの一人として、外国人を含めたツアー選手を担当していた。その中には世界ランク上位者も含まれており、今月上旬の日米共催試合・TOTOジャパンクラシックでも世界ランク5位の畑岡奈紗(20)=森ビル=をみていた。
渋野は来季、国内に主戦場を置くことを表明しているが、8月のAIG全英女子オープン優勝で出場資格のある5大メジャーや推薦を含めた最大で12試合、米ツアーにスポット参戦することができる。20年は現状で出場圏内にいる東京五輪はもちろん、翌21年の本格的な挑戦を見据えた準備の一年と捉えることもできる。米ツアーを熟知する斎藤氏は、うってつけの存在といえそうだ。
斎藤氏はこの日も練習ラウンドを付いて見守り、トレーニングの指導と体のケアを行ったという。チームの印象についても「青木(翔)コーチも本人も、明るい雰囲気でやりやすいと思う」と語っている。小学校時代のソフトボールで培った渋野の基礎体力は、平均的な女子プロのはるか上をいく。経験豊富な新トレーナーをチームに迎え、さらなる好成績を目指す。
◆トレーナーの主な仕事 試合前のウォーミングアップから指導。ラウンドに付いて歩いて体調面を確認し、翌日に疲れを残さないよう体のケアを行う。オフの練習メニューを作成し、合宿に帯同することもある。トップ選手はトレーナー、専属キャディー、マネジャー、用具メーカー担当者らチームで行動をともにする場合が多い。男子は松山英樹、今平周吾、女子は上田桃子、イ・ボミ(韓国)らがトレーナーをつけている。