女子プロゴルフツアーの賞金ランク1位・鈴木愛(25)=セールスフォース=が27日、賞金女王の座を争う同3位の渋野日向子(21)=RSK山陽放送=に対し「一番注意したい」と闘志をむき出しにした。今季最終戦のメジャー、LPGAツアー選手権リコー杯(28日から4日間、宮崎・宮崎CC・6535ヤード、パー72)に向け、プロアマ戦で調整。一方の渋野は初の戴冠へ無欲を貫いた。
鈴木の目は燃えていた。賞金女王が決まる最終戦を前に、同3位の渋野について「やっぱり(渋野は)急成長したと思う。かなり勢いを感じる選手。1%の可能性でも、1%じゃない運の強さを持っている。勢いで来ると思うので一番注意したい」と闘志をむき出しにした。
吉兆アイテムもゲットした。今季自身最長タイの6連戦。26日は「ちょっと疲れはある」とコースには行かず、完全休養でリフレッシュ。宮崎市内のイオンモールに出かけ、最近は毎週休みに必ず行う趣味のクレーンゲームに熱中した。
ファンの7人組グループ「GENERATIONS from EXILE TRIBE」や「アナと雪の女王」がデザインされた水筒などを狙って計1万円をつぎ込み、景品15個をゲット。この日のプロアマ戦で水分補給に早速使い、「すごいうれしくて」とご満悦。3週前のTOTOジャパンクラシックはぬいぐるみなど10個をゲットしてV、前週は4個でV逸。2ケタは縁起がいい。
宮崎牛が有名だが、好きなのはステーキチェーン店「ペッパーランチ」という庶民派。クレーンゲームの後「すごい食べたくて」、イオン内の店舗で久々に平らげた。
前週の大王製紙エリエールレディス最終Rは渋野と同組で対決。同スコアで迎えた15番、4メートルを先に決めた渋野に対し、鈴木が1メートル半を失敗。17番では第1打を池ポチャのボギーで勝負あった。1打届かず2位。ツアー史上初の4週連続Vを渋野に阻まれ「らしくない感じ。1打のミスが大きかった」と悔しさが残った。
17年はランク1位で最終戦を迎え、逃げ切りで初の賞金女王に輝いた。「やっぱり上に立っている方が有利」と経験を踏まえて自信を示した。単独2位以上で2年ぶりの女王に返り咲くが、優勝してつかめば5年シードも手に入れる。「魅力を感じる。賞金女王になることが一番だし、優勝して終われたら気持ちがいい」。今季最多7勝の実力をライバルに見せつける。(宮下 京香)
「アナと雪の女王」の水筒を手にする鈴木