渋野日向子「この1年間練習してきたことを生かしたい」「笑顔で終われるように」今季最終戦へ


1番、笑顔を見せる渋野日向子

1番、笑顔を見せる渋野日向子

 女子プロゴルフツアー最終戦のメジャー、LPGAツアー選手権リコー杯が28日から4日間、宮崎CC(6535ヤード、パー72)で開催される。前週の大王製紙エリエールレディスを制した賞金ランク3位の渋野日向子(21)=RSK山陽放送=は27日、プロアマ戦でいつもと変わらない笑顔での調整。「(前週と)気持ち的には特に変わっていないです。緊張もない。自分のためではなくて、今まで応援してくれた人のために。最終戦なので笑顔で終われるように頑張りたいです」と意気込んだ。

 優勝して、ランク1位の鈴木愛が2位タイ以下であれば、初の賞金女王となる。だが「賞金女王のことを考えると、そこまでのゴルフになってしまう」と、目の前の勝負に集中する姿勢を貫いた。5月のワールドレディス・サロンパスカップ優勝時、8月のAIG全英女子オープンVと、いずれも無欲で勝利をつかんだ。2週前の伊藤園レディスでは日米両ツアーで28戦ぶり予選落ちを喫したが「狙って勝つのが一番強いと思うけど、私は考えないようにしたい」。自身のスタンスを見つめなおし、前週Vにつなげた。

 昨年の優勝スコアは通算11アンダー。コースセッティングを手がけた中野晶氏は「賞金女王争いを盛り上げられたら」と思いを込め、18番など数ホールの距離を伸ばし、難易度を引き上げた。21歳は「いい締めくくりをするには4日間全部アンダーで回ることだと思う。コースも難しいけど、この1年間練習してきたことを生かしたい」。難関コースに果敢に挑み、今季最後の4日間で飛躍の年の集大成を見せる。

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