松山英樹&石川遼、コロナ対策でタッグ…「エールオークション」出品、医療従事者へ支援届ける


新型コロナウイルス感染拡大防止支援プロジェクトを動画で公開した松山英樹(左)と石川遼(YouTubeチャンネルから)

新型コロナウイルス感染拡大防止支援プロジェクトを動画で公開した松山英樹(左)と石川遼(YouTubeチャンネルから)

 男子プロゴルフの松山英樹(28)=LEXUS=と石川遼(28)=カシオ=がタッグを組み、新型コロナウイルス感染症対策の支援プロジェクトを発足させたことを8日、発表した。インターネットオークションサイトの「ヤフオク! エールオークション」にグッズを出品し、売り上げを支援基金に寄付。また、新型コロナ対策の“新しい生活様式”を実践した練習ラウンドや対談などの動画も、YouTubeチャンネル「松山英樹×石川遼プロジェクト」を開設し、公開していく。

 日本のゴルフ界を代表する2大スターが、コロナ防止支援に乗り出した。松山、石川は談話で、医療従事者への感謝を述べた上で「2人にできることはないかと考えました。多くの方にこの活動の思いが伝わることで、さらに大きな力になっていくと考えております」とコメント。今回は、松山から同学年の石川に「何かできることはないか」と声をかけ、実現したという。

 「エールオークション」は14日まで行われる予定。本人たちが使用したサイン入りのキャディーバッグやキャップ、2人が戦った16年ISPSハンダ・ワールドカップ(オーストラリア、6位)のサイン入りフラッグなどが出品され、収益金は新型コロナウイルス感染症「医療崩壊」防止活動支援基金に寄付される。

 既にゴルフ界からは、日本女子プロゴルフ協会内のプレーヤーズ委員会が、5月下旬にエールオークションに参加していた。渋野日向子(21)のサイン入りキャップが税込み143万1100円で落札されるなど、人気の高さを証明していた。

 今回のプロジェクトのYouTubeには“新しい生活様式”を実践する松山、石川が共演した練習ラウンドの様子もアップされた。握手はなく、ソーシャルディスタンスを保ち、それぞれがキャディーバッグを担いでプレーする。新型コロナ対策で砂をならすバンカーレーキもゴルフ場に置いていないため、石川が自ら足で砂をならす場面も見られた。

 松山は13年秋から米ツアーに本格参戦し、7シーズン目を迎える。日本人最多の米ツアー5勝、日本ツアー8勝で世界ランク22位。5月28日に渡米し、最短で出場となる再開2戦目のRBCヘリテージ(18日開幕、サウスカロライナ州)に備え、調整を続ける。石川は13年初めから17年夏まで約5年近く米ツアーを主戦場とした。ペア戦の16年W杯でも共闘した両者だが、チャリティー活動などでタッグを組むのは異例。互いを認め合う2人が協力し、医療従事者へ支援を届ける。(岩原 正幸)

 ◆エールオークションに参加した主なアスリート

 プロボクシングの村田諒太はサイン入り試合用のトランクスを出品し、60万6100円で落札された。サッカーでは日本代表DF長友佑都がサイン入り代表ユニホームを出品し、39万1600円で落札。フェンシング男子の五輪メダリスト・太田雄貴氏(現・日本協会会長)は剣を出品し、10万7800円だった。巨人の原辰徳監督や西武の松坂大輔投手、源田壮亮内野手、スキージャンプの高梨沙羅らも出品している。

 ◆男子ツアーの状況

 ▼米国 3月から休止しているが、11日開幕のチャールズ・シュワブ・チャレンジ(テキサス州)を無観客で再開予定。再開初戦に松山は出場しない。

 ▼日本 7月まで中止が決定。再開は、8月20日開幕の長嶋茂雄招待セガサミーカップ(北海道)以降となる。

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