全米ゴルフ協会は19日、世界アマチュアランク1位の金谷拓実(22)=東北福祉大4年=ら7人のアマチュアが、主催する海外メジャー、全米オープン(9月17~20日・米ニューヨーク州ウィングフットGC)の出場権を獲得した、と発表した。金谷は3つ目のメジャー切符獲得で、日本男子アマ初の快挙となった。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、世界中の予選会が中止となり、世界アマランク上位者に出場権が与えられた。日本人アマの全米オープン出場は1985年の富永浩、2002年の清田太一郎以来3人目。今年の全米オープンは新型コロナの影響で6月から9月に延期され、日本勢では既に松山英樹(28)=LEXUS=、18、19年日本ツアー賞金王・今平周吾(27)=フリー=、石川遼(28)=カシオ=が出場権を獲得している。
金谷は18年アジア・パシフィックアマチュア選手権で優勝。同大会で出場権を得た19年のマスターズで58位。全英オープンは1打及ばずに予選落ち。昨年11月の日本男子ツアー、三井住友VISA太平洋マスターズでは、ツアー史上4人目となるアマ優勝。男子ツアーの今季“国内開幕戦”、9月のフジサンケイクラシック(3~6日・山梨・富士桜CC)にも出場する。
◆金谷 拓実(かなや・たくみ)1998年5月23日、広島・呉市生まれ。22歳。5歳でゴルフを始め、広島国際学院高2年の日本アマ選手権で17歳51日の大会最年少V。同年の日本オープン11位で大会最年少ローアマ。17年の日本オープンも2位でローアマを獲得。昨年8月、日本人では松山英樹以来2人目の世界アマランク1位に。東北福祉大ゴルフ部主将。172センチ、73キロ。家族は両親と兄。