◆男子プロゴルフ下部AbemaTVツアー開幕戦PGMチャレンジ2 第1日(16日、千葉・PGM総成GC=6738ヤード、パー70)
主催者推薦出場で、異例のチャレンジとなる美人女子プロの三浦桃香(21)=アウトソーシング=は3バーディー、4ボギーの1オーバー、71で回り、出場144人中102位スタートとなった。女子ツアーのコース設定は6500ヤード前後でパー72が一般的だが、今大会は6738ヤード、パー70で争われる。女子としては難コースで1オーバー、71は大奮闘。飛ばし屋の三浦は高い潜在能力を改めて証明した。27人の男子選手よりスコアがよかった。
有名弁護士でタレントの北村晴男氏の長男で神奈川・桐光学園高時代は野球部で甲子園に出場経験がある北村晃一(35)=ダック技建=、小池一平(35)=境川CC=、小西貴紀(38)=ジャパンビレッジGC=が6アンダー、64で首位に並ぶ。
午前9時8分に1番パー4(378ヤード)からスタートした三浦は第1打を右に曲げてボギー発進。その後、502ヤードと長いパー4の5番でもボギーをたたいたが、続く6番パー4(403ヤード)で初バディーを奪い、前半を1オーバーで折り返した。
後半は12番パー4(386ヤード)、503ヤードと長いパー4の15番でボギーをたたいたが、16番で第2打をピンにピタリと寄せて「お先に」バーディー。見せ場をつくった。さらに最終18番パー4(368ヤード)では第2打をピン右3メートルにつけてバーディーフィニッシュ。AbemaTVで解説を務めたツアー7勝の宮里優作(40)は3つ目のバーディーに「宮里聖志よりバーディー多いですよ!」と、2バーディー、5ボギーの3オーバー、73で128位と苦戦したツアー1勝の兄の名前を挙げながら、三浦の健闘をたたえた。
三浦はホールアウト後、AbemaTVのインタビューに笑顔で対応。「長いミドルホールが2つあって、そこでボギーを打ってしまったけど、バーディーが取れて良かった。(点数をつけると)40点。3パットや60ヤードからグリーンに乗せられなかったり、もったいないミスがあった。明日は100点を目指して頑張ります」と話した。
三浦は1998年度生まれの女子ゴルフ「黄金世代」の一員で、単年登録でツアープロとして活動し、2018年、19年の女子ツアーに参戦。美人プロとして注目された。2018年サイバーエージェントレディス7位などの成績があるが、昨年末のプロテストでは3年連続3度目の不合格。女子ツアーの出場権を争う予選会(QT)の受験資格を持たず、今季はレギュラー、下部を含めて女子ツアーには参戦できない。
今大会には女子プロの幡野夏生(23)=フリー=も主催者推薦で出場。2バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの3オーバー、73で128位スタートだった。
144人が出場し、第2日終了時点で60位タイまでが最終日(18日)の決勝ラウンドに進出する。予選通過ラインまで3打遅れを取っている三浦は第2日(17日)は午前7時20分に10番からスタートし、奇跡の決勝ラウンド進出を目指す。
これまで男子下部ツアーには、横峯さくら、服部真夕、宮里美香らが挑戦したが、予選通過を果たした女子選手はいない。
同大会は新型コロナウイルス感染防止対策として無観客で開催。AbemaTVで生中継されている。