◆米男子プロゴルフツアー 第120回全米オープン第2日(18日、米ニューヨーク州ウィングドフットGC)
米ツアー通算1勝の今田竜二氏(43)が全米オープンで松山ら注目選手のプレーを解説する。同会場で行われた前回の06年大会で日本勢最高の12位となった経験を持ち、プロの視点で鋭く分析する。
松山選手は9番でバーディーが取れず、後半は流れが悪いなという感じがあった。10番は寄せるのが難しいバンカーにつかまった。第1打から完璧なショットを続けた11番は、第2打がピンに当たって、パー。あと2センチずれていれば“OKバーディー”だったが、不運もあって後半開始4ホールでスコアを3つ落とした。
簡単に4オーバー、5オーバーになってもおかしくない中、難しい終盤のホールで底力を発揮した。好ショットからの15番のナイスバーディー後、16、17番と良いパーセーブがあり、18番は2メートル弱のチャンスにつけた。決めてほしかったが、ボール半個か1個分くらい(ラインが)切れてしまった。ともに300ヤード以上先のフェアウェーに運んだ16、18番はかなり良い安定したティーショットを放った。
アンダーパーが21人いた初日のコースセッティングに関しては「これが全米オープンなのか」と拍子抜けした部分もある。今後の見どころはコースがどこまでタフになるか。難しくなれば、ショットメーカーの松山選手には有利だろう。2日目以降を楽しみにしたい。
金谷選手は最終9番のダボがもったいなかった。本人もショックを受けていると思うが、2日目は午前スタートで切り替えられるのでは。今平選手、石川選手を含め、日本勢はトップと6、7打差と上位を狙える位置で合格点のスタートを切った。(プロゴルファー)