新婚の比嘉一貴が通算15アンダーで完全優勝 1月の結婚後初Vに「妻の前で勝てて良かった」


(左から)青木功JGTO会長、優勝した比嘉一貴、半田晴久ISPS会長

(左から)青木功JGTO会長、優勝した比嘉一貴、半田晴久ISPS会長

 男子ゴルフのツアー外競技「ISPS HANDA コロナに喝! チャリティーレギュラートーナメント」の最終ラウンドが31日、福島・五浦庭園CC(7084ヤード、パー72)で65選手が参加して行われた。

 2打差の単独首位で出た国内男子ツアー1勝の比嘉一貴(25)=フリー=が7バーディー、3ボギーの68で回り、通算15アンダーで、初日から首位を守っての完全優勝。優勝賞金1000万円を手にした。

 最終ラウンド後の表彰式で、緑色の羽織りとかぶとを贈られた。1月に結婚した夫人の明恵さん(28)がこの日朝、始発の電車で都内から応援に駆けつけた。途中で首位に並ばれる場面もあったが「妻の前で優勝を見せられたのはよかった。結婚して初優勝なので喜んでくれてうれしいですね」と、笑顔で愛妻とグータッチを交わした。賞金の使い道は「何か美味しいものを食べたいですね。普段、苦労をかけているので、妻が欲しい物を何か買ってあげます」と明かした。11月には三井住友VISA太平洋マスターズ、ダンロップフェニックスとツアーの試合が続くが「大きな試合の連戦に向けて良い形で臨めますね」とうなずいた。

 18歳の竹内優騎(青山高原CC)、池村寛世(25)=ディライトワークス=が3打差の2位。古川雄大(23)=フリー=、坂本雄介(22)=埼玉栄高=、ツアー通算3勝の時松隆光選手会長(27)=筑紫ケ丘GC=が10アンダーの4位に並んだ。

 今大会から大会主催の国際スポーツ振興協会所属となった稲森佑貴(26)、香妻陣一朗(26)=フリー=が9アンダーの7位。永久シード保持者の片山晋呉(47)=イーグルポイントGC=、上井邦裕(38)=三好CC=、吉田泰基(22)=日大=8アンダーの9位となった。

 ツアー1勝の増田伸洋(47)=フリー=は5アンダーの19位、地元・福島県出身の内藤寛太郎(38)=ロピア=は4アンダーの26位で終えた。大会ホストプロの中西直人(32)は2アンダーの37位。ともに国際スポーツ振興協会所属の大会ホストプロ・塩見好輝(30)、谷原秀人(41)は1オーバーの55位で終えた。

 賞金総額5300万円(優勝賞金1000万円)で、2日目に予選カットありの3日間競技。賞金の10%は新型コロナウイルス関連の医療従事者へのチャリティーとして寄付される。観戦無料で有観客開催。この日は秋晴れの下、ハロウィーンの装飾が施されたコースには1808人ものギャラリーが詰めかけた。

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