◆ニトリエキシビジョン 最終日(26日、千葉・成田ヒルズCC=7016ヤード、パー72)
最終ラウンドが行われ、ツアー1勝の小鯛竜也(30)=フリー=が完全優勝を飾った。首位でスタートし、7バーディー、2ボギーの67で回り、通算10アンダーで並んだ金谷拓実(22)=東北福祉大4年=とのプレーオフ(PO)を2ホール目で制した。前週のツアー、ダンロップ・フェニックスでプロ初優勝を挙げた金谷は“2週連続V”を逃した。
コース内霧のため、スタート時間が遅れたことも影響し、日没寸前に始まった小鯛と金谷のPOでの一騎打ち。18番で行われた1ホール目は両者ともパーとし、急ぎ足でPO2ホール目の10番パー4(312ヤード)へと向かった。小鯛はドライバーで1オンし、2打目のパットでピン左約3メートルにつけた。金谷は3ウッドで刻んだが、2打目でグリーンを捉えられずに、ピン手前カラーから約4メートルのバーディーパットを決められなかった。日没後の午後4時45分ごろ。小鯛が3打目のウィニングパットを沈め、暗闇の中、明るい笑顔を見せた。
小鯛は「真っ暗ですから、最後は全然見えなかった。(正規のラウンドの)バーディーパットと同じラインだったので、信じて打ちました」。ツアー外競技ではあるが、自身初のPO制しての優勝に「自分でもこんなにできるとは…今後の自信になりました」と喜んだ。
一方、前週は石坂友宏(21)とのPOを制した金谷は2打差の8位から65をマークし、“2週連続PO勝ち”を狙ったが、1歩及ばなかった。金谷は「今日はPOで負けてしまったけど、いいプレーができたし、充実した2日間になりました」。次戦は初出場となる今年ツアー最終戦のメジャー・日本シリーズJTカップ(12月3日開幕・東京よみうりCC、報知新聞社主催)に臨む。「寒いと思うので、寒さ対策をして、優勝を目指して準備したいなと思います」とリベンジを誓った。