渋野日向子はウェア着こなしも上達…男性客の購入も多く人気絶大 「BEAMS GOLF」が明かす裏話


 女子ゴルフで日米ツアー通算5勝の渋野日向子(22)=サントリー=が、14日まで行われた海外メジャー、全米女子オープン(4位)で今年の公式戦を終えた。昨年5月の国内ツアー初優勝後、「BEAMS GOLF」とウェア契約を締結。渋野の明るいキャラクターとマッチしたウェアの数々も見る人を楽しませてきた。約1年半の歩みを“チームしぶこ”の同社担当者が振り返った。(取材・構成=宮下 京香)

 昨年8月、全英女子オープン制覇で渋野の“シンデレラ・ストーリー”が始まり、同時に脚光を浴びたのが「BEAMS GOLF」のウェアだった。同社広報によると「優勝翌日は渋野選手の最終日のウェアへの問い合わせの電話が鳴りやみませんでした」。実は男性客の購入も多く、人気は絶大だ。

 プレー面ではコースマネジメントの考え方などが進歩する渋野だが、実は、ファッションの感性にも磨きがかかっていた。当初、コーディネートは同社が提案していたが、今季からは渋野自身で考えている。

 同社の渋野担当の上田実生子さんは「最初は『柄同士を合わせない方がいい』などとお伝えしましたが、全部吸収してくださった。今年は渋野さんが全て選んでいて、上手にコーディネートしていただいています」。企画担当の西脇哲さんも「間違いなくおしゃれになってる。4日間を通して、色もしっかり合わせて、テーマのカラーとかもちゃんと入れてくれている。アメリカでも日本でも、期待通りのテーマに合った色合わせを着てくれてうれしいです」。ちなみに、全米女子オープンで首位で出た最終日に着て注目された赤いウェアには、験を担いだのかメジャー初制覇した昨年の全英のウェアと同じ柄が入っていた。

 来夏の五輪出場を目指す渋野を、同社も“さりげなく”応援。和をイメージし習字の書体で「ゴルフ」という文字を入れたり、「東京の街並み」のシルエットを忍ばせるなど遊び心あるウェアも投入してきた。「頑張ってほしいというチームの思いで企画・販売しました」と西脇さん。不振を経て、全米女子OPでは4位で復調を印象づけた渋野が21年も明るい話題を振りまいてくれそうだ。

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