ブリヂストンスポーツは19日、アマチュアゴルファー向けの飛距離最大化を追求した新ボール「TOUR B JGR」(オープン価格)を発売した。
同ボールは、インパクトのボール最大変形からの復元力に着目し、高分子コア技術から生まれた新配合の「マッスルコア」を搭載している。コアの内側を軟らかくすることで、しっかりつぶれて「低スピン」に抑え、コアの外側の剛性を高めることでボールの復元力をアップし、しっかり弾く「高初速」の両立を目指している。「内軟外硬」構造となっている。
筋肉みたいなコア=「飛びマッスル。」が、今回の新ボールのキーワードだ。ボール契約する昨年の全米オープン王者ブライソン・デシャンボー(27)=米国=も「飛びマッスル」と、日本語でその高い飛距離性能をPR。昨年、急激な肉体改造でツアートップ級の飛距離を手に入れた右腕の見事な力こぶも披露し、この新ボールの良さを笑顔でアピールしている。
2018年に発売され、「飛距離モンスター」と話題を集めた前モデルから好評なソフトな打感は継続。また、コロナ禍で増えている若者や女性ゴルファー向けに、新色の鮮やかな「マットレッド」も投入して5色で展開する。打感は軟らかくスピン性能も高いため、「バランスの良いボールですね」などと、アマチュアゴルファーからは前作から飛距離性能だけでなく、アプローチでの扱いやすさなど、総合力の高さも高評価する声も上がっているという。
2017年にタイガー・ウッズ(45)=米国=がボール使用契約を結び、ブリヂストンスポーツのボールは、世界的に一躍脚光を浴びた。昨年の日本女子ツアーでは原英莉花(22)=日本通運=が2勝。古江彩佳(20)=フリー=が3勝、渡辺彩香(27)=大東建託=と稲見萌寧(21)=都築電気=が1勝ずつ。14試合のうち、7勝を同社のボール契約選手が挙げた。日本男子ツアーでも、アマチュア時代からブリヂストンのボールを愛用する金谷拓実(22)=東北福祉大4年=が、ダンロップフェニックスを制していた。
今年も契約フリーの15年全米プロ覇者ジェーソン・デー(33)=豪州=が、ブリヂストンスポーツのボールを使用するなど引き続き、高い注目を集めている。ブリヂストンスポーツによると、ツアープロのボール使用率のシェアも、タイトリストに次ぐ第2位まで浮上しているという。