◆女子プロゴルフツアー アクサレディス 第1日(26日、宮崎・UMKCC=6568ヤード、パー72)
渡米前最後の国内ツアー出場となる渋野日向子(22)=サントリー=は4バーディー、1ボギーの69で回り、3アンダーで首位と4打差の14位で発進した。
3番で2・5メートルを沈めてバーディーを奪った。後半開始の10番パー5は3ウッドで10メートルに2オンさせると、2パットでバーディー。13番パー3でグリーンを外しボギーとしたが、17番で2メートル、18番パー5では4メートルを沈める連続バーディー締めで伸ばした。
「前半から少しショットが荒れていたが、その中でノーボギーで回れていた。13番で寄せきれずボギーにしてしまったけど、その他は安定感のあるゴルフができた。後になるにつれていいショットが打てた。トップから(クラブを)下ろす時に切り返しが早かったので、そこを意識して後半は回った。(有観客で)前回ほど緊張はしなかったが、いいところを見せたいという欲も出た。でも自分らしいプレーはできた。個人的にはこういう(頑張っている)姿を見てもらえてうれしい。途中のことを考えれば17、18番で取れてポンポンと上に上がれた。いい位置にいるかなと思う」と合格点を与えた。
大会後の29日に渡米し、次週は海外メジャーのANAインスピレーション(4月1~4日、カリフォルニア州)に出場する。その後は、ロッテ選手権(4月14~17日、米ハワイ州)に推薦で出場を予定する。
渋野は「今は6月末まで(海外に)いるという覚悟でいる」とした上で、「日本のアスリートトラックの状況次第では帰ってきて日本ツアーに出ることもある」と説明した。6月に行われるいずれもメジャーの全米女子オープン、全米女子プロが終わるまで最長で海外を転戦する可能性も示した。
「私の今の考えだと(東京)五輪より(12月に来年の米ツアー出場権を懸けて行われる)Qスクール。今は五輪は通過点。米ツアーにいっぱい出て(ツアーメンバー入りに向けた)ポイントを稼ぎたい」と明かした。また、4月末から5月上旬に行われるシンガポール(HSBC女子チャンピオンズ)、タイ(ホンダLPGA)の試合にも出場する意向を示した。