◆報知新聞社特別協力 女子プロゴルフツアー 富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 第1日(9日、兵庫・花屋敷GCよかわC=6390ヤード、パー72)
女子ツアーがコロナ禍に見舞われた。8日深夜にテレビ中継スタッフ1人の新型コロナ陽性が判明し、スタートがツアー史上最長の約6時間半遅れた。保健所から出場選手や大会関係者に濃厚接触者はいないと判断され、第1ラウンド(R)を午後2時に開始したが、日没サスペンデッドで114人全員が終えられなかった。2R終了後、60位までが予選を通過し、最終Rで30位まで人数を制限するセカンドカットの採用も視野に入れ、54ホール完遂を目指す。
コロナまん延防止措置が適用されている兵庫県内の会場に激震が走った。テレビ中継スタッフの陽性を受け、大会本部は早朝から対応に追われた。午前7時20分に遅延が決定。選手は宿舎に戻るなど待機した。
保健所からの「濃厚接触者なし」との判断を受け、午後2時に6時間半遅れで開始。1988年のツアー制施行後では最長の遅延時間となった。前週優勝の稲見萌寧(21)は8ホール消化で暫定20位。「まさかやるとは思わなかった」と疲れた表情で語るも「(10日も)どこまで回れるか分からない。1ホールずつ必死で頑張る」と気合を入れた。
今年のツアーの「コロナ禍」は、3月のダイキンオーキッドレディス練習日に大会関係者2人の陽性が判明し、練習ラウンドが中止となった例がある。今年6戦目で本戦に影響を及ぼしたのは今大会が初めて。この日は最も多い組で13ホール積み残した。第2日(10日)は午前7時30分開始予定。組み替えなしで順次、第2Rを開始する。第2日もサスペンデッドが濃厚だが、小田美岐専務理事は「54ホールを消化したい」と強調した。
また、2R終了時に予選通過者(60位まで)が決定後、決勝Rは30位までに人数を絞るセカンドカットが想定される。採用されれば、昨年8月のニトリレディス最終R以来2度目となる。