
1番ティーショットを放つ木村彩子(カメラ・今西 淳)
◆女子プロゴルフツアー パナソニックオープン 第2日(3日、千葉・浜野GC=6751ヤード、パー72)
首位と4打差31位から出た木村彩子(コンフェックス)は6バーディー、2ボギーの68で回り、通算4アンダーで首位と3打差7位に浮上した。「前半はパターも決まって、いい感じに回れた。後半は風が吹いてきて難しかった」と振り返った。
風の穏やかな前半に5番で3メートル、6番で6メートル、7番で3メートルのバーディーパットを沈めるなど、4つ伸ばしてリーダーボードを駆け上った。ハーフターン後は強風の影響もあり、思うように伸ばせなかったが、この日最難関となった18番パー3。下り8メートルのスネークラインを読み切り、バーディー締め。「組の全員がバーディーで、いい終わりができて良かった。めっちゃギャラリーも盛り上がっていました」と最高の締めくくりとなった。
今大会は浜野GCに場所を移し行われた2019年以降、予選落ちが2回、最高成績は昨年の32位と相性は良くない。そんな中、今年は6戦でトップ10入り3度と好調な状態で臨んでいる。「もったいないミスさえしなければ、伸ばせる自信はある。南(秀樹)コーチと『苦手な浜野をどこまで攻略できるか楽しみ』と週初めに話していた。風のコンディションが難しいけど、いい感じにゴルフができているので、自分に期待したい」と3年ぶりとなる2勝目を虎視たんたんと狙う。
4月22日には男子ツアー「前沢杯」のプロアマ戦に、ゲストとして参加。青木瀬令奈に誘われ、当日は青木が所属契約を結ぶリシャール・ミルの川﨑圭太社長、青木のコーチである大西翔太氏とグループに。ともに回った男子プロは、前沢杯優勝の小西たかのりだった。実はプロアマ戦の日に川崎氏が小西に対し「僕と回ったら勝つよ」と宣言。その通りの結果となり、「来週は彩子ちゃんだよ!」と言われ今大会に臨んでいた。
小西は今週開催の男子ツアー「中日クラウンズ」第3ラウンドでアルバトロスを達成するなど、2週連続優勝に王手をかけている。そのことを聞いた木村は「アルバトロスやばいですね! プロアマで回った選手が優勝争いしてるのがうれしい。プロアマのお客さんってこんな感じで応援してくれてるんだ(笑) いいオーラをもらって頑張りたい」。最終日は3打差を追いかける形でスタート。「全部バーディーを取る気持ちで。早めに追いついて、追い抜いて上がりたい」と逆転Vへのシナリオを描いた。