
4番をパーセーブして声援に応える仲村果乃(カメラ・今西 淳)
◆女子プロゴルフツアー パナソニックオープン 第2日(3日、千葉・浜野GC=6751ヤード、パー72)
2打差8位から出たプロ3年目の仲村果乃(フリー)が7バーディー、2ボギーの67をマークし、通算7アンダーで首位に浮上した。4試合連続予選落ちが続いていた23歳。強風が吹き荒れる中、5つ伸ばし「ずっと予選落ち続きだったので、すごくうれしい」と笑みを浮かべた。
オープンウィークの前週は友人とのラウンドで収穫があった。試合では「パットを決めないと」という思いが強くなり、自分自身を追い込んでいた。だが、プライベートラウンドは伸び伸びと回り、「そういう気持ちは要らない」とメンタル面での気づきがあった。その結果、この日はグリーン上が好調。長いバーディーパットを次々と沈め、7バーディーを奪取した。
さらに師匠である、ツアー29勝の吉川なよ子からのショットの助言も生きた。「トップの時に頭の軸が左に動いている」と先週に指摘を受けた。球がつかまりにくくなったり、左右に散らばっていたが、少しずつ解消されている。練習場が同じだったことがきっかけで、奈良育英高入学前に弟子入りを志願。プロになってからは毎週、試合が終わるたびに師匠のもとを訪れ、助言をもらっている。今週に向けては「自分に自信を持ったらいける」と送り出された。
レギュラーツアーでトップに立つのは今回が初めて。「なんか新鮮」と緊張感もいっぱいだ。最終日最終組も初となる。優勝経験のある菅沼菜々、蛭田みな美とのペアリングとなり、ゴールデンウィークも相まって、多くのギャラリーの観戦が予想される。「歓声も楽しみながらやりたい」と笑顔を交えて初優勝へ意気込んだ。