「ドライバー3打数無安打」ながら石川遼が67で回り、首位と3打差4位に浮上


石川遼

石川遼

◆男子プロゴルフツアージャパンプレーヤーズチャンピオンシップ・サトウ食品第3日(8日、栃木・西那須野CC=7036ヤード、パー72)

 11位からスタートした石川遼(29)=カシオ=が7バーディー、2ボギーの67で回り、通算12アンダーで首位と3打差の4位に浮上した。2019年12月の日本シリーズJTカップ以来、1年5か月ぶりのツアー18勝目を目指し、最終日に臨む。

 最終18番パー4で残り167ヤードの第2打を8アイアンでスーパーイーグルを決め、通算15アンダーまで伸ばした宮本勝昌(48)=ハートンホテル=が首位。2打差の2位に高山忠洋(43)=スターツ=、浅地洋佑(27)=フリー=が続く。3打差4位に石川、選手会長の時松隆光(27)=筑紫ケ丘GC=ら5人が追う大混戦となっている。

 初日、石川は6番パー5で2度も池ポチャのダブルボギーが響き、1アンダーの45位にとどまったが、第2日はドライバーを1度も使わない戦略などが奏功し、3連続を含む8バーディー、2ボギーの66をマークして11位に浮上。順位変動が激しく「ムービングサタデー」と呼ばれる第3日に挑んだ。

 この日、石川がドライバーを握ったのは3回。4番パー5は第1打をドライバーで左林に曲げてボギー。「フェアウェーに1度も行かなかった。3打数無安打です」と苦笑いして振り返った。

 それでも、16番パー5では第1打を3ウッド、第2打を5ウッドでつなぎ、バーディーを奪うなど計7バーディーを重ね、優勝争いに参戦した。

 首位と3打差以内に8人がひしめく大混戦。最終日に向けて石川は「前半で(優勝争いの)メンバーがそろう。まずはそこに入れるようにしたい」と慎重に話した。今大会は選手会が主催する新規大会。「やりがいがあります」。日本男子ツアーの“顔”は表情を引き締めた。

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