先週、優勝逃した石川遼 難コース開催の今週大会に向けて歩いてコースチェック


アジアパシフィックオープンダイヤモンドカップ前日に練習ラウンドした石川遼

アジアパシフィックオープンダイヤモンドカップ前日に練習ラウンドした石川遼

 男子プロゴルフツアーのアジアパシフィックダイヤモンドカップは13日から4日間、神奈川・相模原GC東C(7298ヤード、パー72)で行われる。先週のジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ・サトウ食品で、最終日15番で首位に立ちながら18番第1打の池ポチャなどで2打差の7位に終わった石川遼(29)=カシオ=は12日、東京・杉並学院高時代の先輩の薗田峻輔(31)=フリー=らと練習ラウンドを行った。

 関東屈指の難関の林間コース。11日はプレーせず、歩いてコースをチェックした。「フラットな視点でコースを見られる。落下地点で他の選手が打ったボールがフェアウェーでどれだけ転がるのか。それが20ヤードなのか、40ヤードなのか。自分がショットする時、イメージが沸く。ボールが教えてくれます」。石川は最近の調整方法のひとつとして取り入れている“散歩ラウンド”のメリットを明かした。

 大会2日前のコースをチェックを生かしながら、大会前日のこの日は18ホールを練習ラウンド。「グリーンが硬い。ラフに入った時のペナルティーはグリーンでボールを止められないこと。ドライバーは使用するホールは6~8回くらいと思う。ラフに入った時、どうリカバリーするか、が大事になる」と冷静に話した。

 先週はプロ転向わずか4戦目の片岡尚之(23)=フリー=が、ツアー史上初めてセルフプレーで優勝。石川は若手の台頭を歓迎する。「若くていい選手がいることをツアーとして発進していくべき。ベテランでもまだまだ強い選手がたくさんいる。僕はベテランとは思っていないけど、若くもない。『遼さん』と呼ばれることも増えた」と笑顔で話した。

 若手とベテランの、ちょうど真ん中。ツアーの“中心”にいる石川は、今週こそ、2019年12月の日本シリーズJTカップ以来、1年5か月ぶりのツアー18勝目を狙う。

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