松山英樹の後輩、東北福祉大のアマ杉原大河が首位浮上 名前の由来はタイガー・ウッズ


最終9番ホールで微妙な距離のパーパットを沈めた杉原大河

最終9番ホールで微妙な距離のパーパットを沈めた杉原大河

◆男子プロゴルフツアー アジアパシフィック ダイヤモンドカップ 第2日(14日、神奈川・相模原GC東C=7298ヤード、パー72)

 3打差の18位からスタートしたアマチュアの杉原大河(東北福祉大4年)が、7バーディー、ボギーなしの65で回り、通算8アンダーとしてホールアウト時点で首位に立った。ショーン・ノリス(南アフリカ)も首位に並ぶ。第1日に首位に立ったアマチュアの杉浦悠太(日大2年)、1打差3位の宮里優作、2打差11位の石川遼らは午後スタート。

 赤のシャツに黒のパンツ。「大河(たいが)」の名前の由来となっているタイガー・ウッズ(米国)と同じ勝負服に身を包んだ杉原大河が大技、小技を駆使して18位から一気に首位に立った。

 スタートホールの10番でドライバーを300ヤード以上かっ飛ばし、残り78ヤードの第2打は60度のウェッジでピン奥5メートルへ。微妙な距離のバーディーパットをねじ込み、絶好のスタートを切ると勢いは加速した。この日の実測165ヤードの17番パー3は9アイアンで、もう少しでホールインワンとなるピン右50センチにつけてバーディー。後半の7番パー3はグリーン右手前に外したが、12ヤードを58度のウェッジでチップイン。八つ目のバーディーを奪った。しかも、関東屈指の難しい林間コースでボギーなし。完璧なゴルフで首位に立った。

 「ティーショットはフェアウェーに2回しか行っていないですけど、アイアンが良かったですね」と笑顔で会心のラウンドを振り返った。

 マスターズ覇者の松山英樹を育てた東北福祉大のゴルフ部の副将を務める。「松山さんは雲の上過ぎて、目標にしていいのか、分かりませんが、いつか、そこに行ってみたい」と静かに話した。

 目標とするアスリートは二刀流メジャーリーガーの大谷翔平。「野球が大好きなんです。たまにチームメートとキャッチボールをしています」と笑う。

 これまで日本男子ツアーでアマ優勝を果たした選手は倉本昌弘、石川遼、松山英樹、金谷拓実と名だたる選手だけ。残り2日間。杉原は5人目に名を連ねるチャンスがある。「こんなチャンスはなかなかない。優勝を考えないことは無理。考えながら、その中で自分ができるプレーをしたい」とひそかな意欲を示す。

 世界で活躍する松山英樹と大谷翔平を追いかける、その第一歩として、東北福祉大のタイガーが偉業に挑む。

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