6打差15位の石川遼、今大会の優勝“特典”全英出場権「みんな目指している」


18番でバーディーパットを打つ石川遼

18番でバーディーパットを打つ石川遼

◆男子プロゴルフツアー アジアパシフィック ダイヤモンドカップ 第3日(15日、神奈川・相模原GC東C=7298ヤード、パー72)

 首位と4打差13位から出た石川遼は、強風が吹く中、3バーディー、3ボギーの72で回り、通算4アンダー。首位と6打差の15位と“二歩”後退した。3位からスタートした星野陸也が69で回り、通算10アンダーで首位に立った。2打差の2位に前回19年(昨年はコロナ禍で中止)覇者の浅地洋佑、選手会長の時松隆光が続く。首位から出た東北福祉大4年のアマチュア杉原大河は77と崩れ、通算3アンダーの19位に後退した。

 ぎりぎりで、石川が踏ん張った。1、3番でボギーを重ね、通算イーブンパーまでスコアを落として迎えた6番パー4。強い追い風を受けて、1オンにチャレンジし、グリーンオーバー。それは計算通りだった。「グリーン奥からはアゲンスト(向かい風)になるからボールは止めやすい」狙い通りにバーディーを奪った。

 9番で3つ目のボギーをたたき、前半終了時点では首位と7打差の24位に後退した。後半は12、16番でバーディーを奪い、スタート前と同じ通算4アンダーにスコアを戻し、第3ラウンドを終えた。「あと、2つ、3つバーディーを取るチャンスがあった。悔しい部分もあるし、よしとしなければいけない部分もある」と強風の一日を振り返った。

 首位の星野と6打差の15位で最終日を迎える。「陸也(星野)次第ですが、ショット、パットがかみ合わなければ届かない。かみ合うようにしたい。前半でスコアを伸ばしたい」と石川は前向きに話した。

 今大会の優勝者には世界最古のメジャー、全英オープン(7月15~18日)の出場権が与えられる。「みんなが目指している」。石川は表情を引き締めた。

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