ツアー史上初の一日に2度のホールインワンも山路晶は予選落ち確実 「2度目が入った時は怖~いと思った」


ツアー新記録の同日・ホールインワン2回を達成したボールとクラブを手にする山路晶

ツアー新記録の同日・ホールインワン2回を達成したボールとクラブを手にする山路晶

◆女子プロゴルフツアー リゾートトラストレディス 第2日(28日、愛知・セントクリークGC=6605ヤード、パー72)

 第1日(27日)に降雨のため日没順延となった第1ラウンドの残りと第2ラウンドが行われた。

 第1ラウンド79位の山路晶は150ヤード(この日の実測139ヤード)の3番パー3で9アイアンを振り切り、ホールインワン。さらに続く175ヤード(この日の実測172ヤード)の7番パー3でも7アイアンで直接、放り込み、ホールインワン。一日2度のホールインはツアー史上初。逸材がそろう1998年度生まれ「黄金世代」のひとりの山路が快挙を成し遂げた。

 しかし、2度のホールインワン(イーグル)も、1バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの73とスコアを落とし、通算4オーバーでホールアウト時点で77位で、通過ラインに2打足りない見込みで予選落ちが確実となった。

 「1度目が入った時はうれしかったです。2度目が入った時は怖~いと思った」と苦笑いしながら話した。ツアー初の快挙を成し遂げながらも予選落ちが確実。「予選落ちは残念です。ドライバーショットが曲がっていました」と複雑な表情で、波乱万丈の一日を振り返った。

 3番でホールインワンを決めたボールについては「5番でOBを打って、なくしてしまいました」と恥ずかしそうに話し、7番のホールインワンのボールは「キャディーさんにあげました」と笑った。

 次のパー3の15番は「3回目のホールインワンはないだろうな、と思いつつもピンを狙いました」。キャリーでピン左に着弾したボールはピン奥へ転がった。

 3番のホールインワンには特別賞金10万円。ツアー史上初の一日2度のホールインワンとなった7番については100万円の特別賞金が贈られた。「そんなにいただけるとは思わなかった」。予選落ちのため、ツアーに本賞金はゼロ円だが、特別賞金は計110万円をゲット。「今大会、黒字ですね」と恐縮した表情で話した。

 今大会は最終日では、すべてのパー3で達成者全員に800万円の特別賞金が設定。最終日だったら、1600万円の荒稼ぎだった…。「本当は最終日にチャレンジしたかった」とプロとして悔しそうな顔を見せた。「今後の目標は優勝です」。ツアー初の快挙を成し遂げた山路は、きっぱりと話した。

 ちなみに米保険会社の算出によると、一般ゴルファーが1ラウンドで2度のホールインワンを達成する確率は6700万分の1。一般的にプロゴルファーは一般ゴルファーより5~10倍の高い確率でホールインワンを決めるとされている。

 プロ野球ソフトバンク工藤公康監督の長女・工藤遥加が、通算10アンダーまでスコアを伸ばし、ホールアウト時点で、2位に4打の大差をつけて首位に立った。

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