史上最年少で賞金女王に輝いた上田桃子は大坂なおみについて冷静に語る


練習する上田桃子

練習する上田桃子

 女子プロゴルフツアーのヨネックスレディスは4日から3日間、新潟・ヨネックスCC(6435ヤード、パー72)で無観客で行われる。2019年の前回大会(昨年はコロナ禍の影響で中止)を制した上田桃子が3日、ディフェンディングチャンピオンとして会見に出席した。

 先週のリゾートトラスト最終日(5月30日)に首を痛めたという上田は、この日、3ホールだけ練習ラウンドを行い、調整した。「日曜日(5月30日)から昨日(6月2日)まで、全くボールを打ちませんでした。首の痛みは寝違えとかではなく、疲労だと思います。病院にも行き、問題はありませんでした。毎日、はり治療をして、きょうは8割くらいまで回復しました」と現状を説明した。

 2年前の今大会では第1日の1番でトリプルボギーをたたきながら、その後、驚異的な巻き返しで、最終的に通算13アンダーで2位に6打差をつけて圧勝した。「2年前、いいゴルフができました。コースとの相性もいい。でも、今回は首をやって(痛めて)しまって。明日は雨予報ですし。どうなるんだろうな、という感じです」と苦笑いしながら話した。

 女子テニスの大坂なおみ(日清食品)が会見拒否を表明したことを巡って騒動になり、全仏オープン2回戦を棄権、うつに苦しんできたことを告白したことについて問われると、上田は、一切、表情を変えることなく、答えた。

 「私と大坂選手の立場は全然、違います。大坂選手のように会見が負担だと感じたことはありませんが、まだ、自分の中で整理できて発言することは判断が難しい部分はあります。いい時ばかりではありませんし。女性であり、ひとりの人間として考えた場合、とても、難しい問題です。いいとか、悪いとか、ではなく、大坂選手は大変だろうな、と思います」

 2007年に21歳で史上最年少の賞金女王となり、早くから日本女子ゴルフ界のトップを走り続けている上田は、大坂を思いやった上で、自らの考えを冷静に明かした。

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