プロテストの欠場届を出した高木優奈「全て大事な試合」初優勝へ突き進む


高木優奈

高木優奈

◇日本女子プロゴルフツアー アース・モンダミンカップ 第2日(25日、千葉・カメリアヒルズCC=6639ヤード、パー72)

 1998年度生まれ“黄金世代”の高木優奈(グランフィールズCC)が26位で出て4バーディー、ボギーなしの68をマーク。通算5アンダー、現在5打差の7位につけている。13番パー3で残り15ヤードのバンカーからの第2打で直接カップにねじ込むなどノーボギーの会心のラウンドを見せ「ショットに不安を抱えていたが、だんだん(曲がり幅が)狭くなって、パッティングも良かったと思います」と納得の表情で振り返った。

 畑岡奈紗、渋野日向子、勝みなみ、小祝さくららと同い年の高木は、単年登録者としてツアーに出場する。2019年に3度目の挑戦となったが、いずれも最終プロテストに失敗。だが、同年7月に下部のステップアップツアーで優勝し、その権利で今季の出場権を懸けた予選会に参戦。ランク43位でツアーに出場する。

 今大会には強い思いで臨む。20年度の最終プロテスト(22日~25日)と日程が重なったため、どちらに出場するか迷った。だが、21年度のテストが8月から11月にかけて行われることが決断を後押し。「(テストまでの)その週まではなるべくこっちでシードを取れるように、優勝できるように、というのを目標に1試合、1試合頑張っていくのがいいんじゃないか」と決心。14日に「欠場届を出させてもらいました」と話した。

 今季はここまで25試合で1563万1925円を獲得し、賞金ランク64位につける。ツアー初優勝もしくは賞金ランク50位以内に入り、初の賞金シード獲得となれば、テストを経ずに日本女子プロゴルフ協会の会員になれる。さらに今大会は賞金総額がツアー史上最高の3億円(優勝賞金5400万円)に設定されるビッグトーナメントだ。「思いを込めすぎると自分は空回りしてしまう性格。私にとっては全て大事な試合になると思っている」と強い決意をにじませた。

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